トライアウトで活躍する選手がいない一方、育成からはスターとなる選手は多い。
その違いはどこにあるか。
昨日のつづきとなる。2018-11-20 トライアウトで選手生命をかける
簡単に想像できることは、育成は若手のものであり、これから伸びていく選手たちということで、
トライアウトは、戦力外クビという大きな違いがある。
だから、そもそもトライアウトと育成を比べても仕方がないわけだ。
オリックス本田は、17年のドラフト4位だが、故障で手術となり、たった1年で戦力外、
育成契約で復活を目指すことになった。
オリックスとしては、実力としてもまだ足りていなく、さらにリハビリで来季の復活がない本田を
支配下に置いておくより、一旦、育成にもっていき、3年の間にどこまで戦力になり得るかを計り、
支配下枠を1つ空けたかったということだろう。
育成出身から2年連続新人王が出たり、千賀は日本のエースまでになり、
甲斐は日本シリーズMVPになった。
育成出身だと這い上がってきた感が強いものだ。
だが、若いうちは、伸び盛りだからアマチュア時代の実績や実力を凌駕して
想像以上に化ける可能性が多くある。
大学4年間で成長したことで上位指名されることはザラにあり、
育成期間を大学に進んで成長した期間と捉えれば、同じことだ。
そもそも、育成という制度が、そういう選手が出るからつくられた仕組みだ。
高校生の青田買いにドラフト指名するにはプロも慎重になる。
将来どうなるかわからない選手にお金と居場所をつくるのは、博打になる。
若い選手に、育成枠という給料が安く、1軍の試合には出られないけれど、3年間のチャンスを
あげるから夢を追いかけてみなさいということで、門戸を広げた。
選手の夢と球団の希望が合致した、大成功の仕組みといえよう。
3年間のチャンスで結果が出なければ、夢を追った選手もあきらめがつき、
次の人生へ向かいやすいと思われる。
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