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プロ側の勝手な都合で作られたこの制度を金科玉条のごとくとらえる。
またプロ側にいる重鎮たちは、お前らプロに入りたいだろ。だから言うことを聞け。という態度。
指名され、プロ拒否の姿勢を示すと、思うとおりに事が運ばないことに「脅し」呼ばわりする。
日ハムの高田GMだった。
日ハムがそれまで指名の意思を見せなく、いきなり指名したことで菅野は入団拒否をし、浪人生活を選択。
そして、もしまた指名され、巨人に入団が叶わないようならMLB挑戦を表明したという経緯の中で飛び出した発言だ。
漫画「光の小次郎」の主人公・小次郎は敢然とこのドラフト制度に戦いを挑んだ。
自分の進路をくじで決められることに納得いかず、12球団から1位指名され当確したオリオールズを拒否したのだ。
このドラフト制度撤廃に向けて、12球団から1位指名を受ける大物自らが戦いを挑んだことで世間を動かし、
そして新コミッショナーを動かした。鶴の一声でドラフト制度が廃止されることになったのだ。
廃止されたことで、希望球団として小次郎があげていたパイレーツへ入団するだろうと誰もが思った途端、
オリオールズスカウトに「お世話になります。」と言い出す。
驚く周囲を尻目に涼しい顔で「くじは他人に決められること、これは俺の意思で決めること。」とした。
そして、オリオールズ入団記者会見で記者からの
「もし、あのままドラフトが廃止されなかったら、どうしていたのか。」の質問に、
「いつまでも浪人が続いていた」と答え、
「そんなにいつまでも待てるのか」には
「さすがに、そんなに何年も実力を維持できない。その時は、プロをあきらめた。野球だけが人生でない。」
と言ってのけたのだ。
記者は、ドラフトが廃止されたから好きなこと言ってやがるくらいに嫌味を言う人間もいたが、
小次郎のこれは、本心であり男気の小次郎ならではの名言であった。
漫画がドラフトを風刺した名場面だった。
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