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緊急イチロー特集 最後はライトで9番

イチローの最終戦での定位置は9番ライトだった。

本当に端っこの端っこで、ファンサービスのために出したことをこれほどはっきり

示す方法はない。

ライトで9番など昔の野球ではあり得なかった。

こんな選手は人数が足りないから、とりあえず、そこにいろ、程度の価値だったから。

 

ヤンキースでの最終年となるシーズンでは最初の先発出場はライトで8番だった。

ライトで8番といえば、一昔前はライパチと言われ、へたくその象徴だった。

 

一昔前、外野は、ピッチャーもキャッチャーも内野もできないやつが

追いやられるポジションで、そのうちライトは最後に残ったポジションであり、

一番実力がないやつに割り当てられるポジションだった。

そして、8番は、ピッチャー以外では一番打てないヤツが割り当てられる打順だった。

つまり、8番ライトはへたくその象徴であり、

それを揶揄してライパチと言われたものだ。

 

そのライパチをあのイチローが務めたということで、世界の広さや力の衰えを

考えざるを得なかった。あのイチローが。。。

 

今の野球はライトのポジションはとても重要でへたくそが務まるポジションではなくなった。

少年野球などではフェンスのない河川敷のグラウンドで野球をやることが多いので

外野の頭を越えるとホームランになりかねない。

最近は左バッターが多いのでライトの頭越えをケアし、

ランナー1塁でのライト前ヒットで1,3塁を作られないために足が速く、

肩が強く、うまいヤツをむしろライトに置くという戦術になってきている。

 

あのイチローと言ったのは、数々の空想といえる偉業を成し遂げてきた

あのイチローという意味。

そのイチローが常識の範疇で語られる選手になってしまったということだ。

 

しかしもともと

イチローが残してきた軌跡が異常であり、奇跡ともいえるので

このくらいはあって当然の出来事であり、それもMLBの舞台だから。

 

しかも20年も奇跡を起こし続け、

世界の20代、30代のつわものと比べてのことだから、やはり異常であり奇跡と言えなくもない出来事だ。

 

このシーズンあたりから、かなりコンパクトな打ち方になった印象を持つ。

トップの位置を最初から固定し、

ヒットにはなる打球を打てる程度の最低限の体重移動を施し、

ミートする可能性を高くし、確率を上げているかのようだった。

あまりいい打ち方には映らないが、

長い野球生活で体の変化に対応しているかのように見えた。もしくは、そうしなければ

目が見えないのか。

 

あの打ち方でインコースをどうさばくのか、

右方向に強い打球をどう打つのか。

この打ち方ではホームランは出ないだろう。

トスバッティング(ペッパー)のような打ち方だ。

とこの場では過去に記していた。

すると、この打ち方は良くなることなく、

その打ち方ではMLBで必要とされる選手ではいられないと

叫び続けたが、直ることなく、あのイチローが寂しい末路を迎えてしまった。

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