平成最初に優勝した東邦が、平成最後を締めたということで話題だ。
30年前の元年決勝は元木、種田を擁し、優勝候補筆頭だった上宮に最終回2死1点
ビハインドまで追い詰められ、そこから、最後は種田の悪送球で逆転サヨナラ
のゲームだった。
今年のセンバツは星稜が抜けているかと思ったが、早い段階で負け、
実力拮抗の大会の中で、候補の東邦が古豪の存在感を見せつけた。
東邦は古豪として野球のさかんな愛知のみならず、
全国の高校野球をリードしてきたチームだ。
平成幕開けを飾り、平成最後を締めた東邦が昭和1桁台創部の古豪だというのは、
100年以上続く高校野球の伝統を物語っているようですごくいい。
愛知は、なんといっても甲子園最多勝で最多優勝の中京を筆頭に、
センバツ最多勝で最多優勝の東邦、それに享栄を加えた古豪3チームに、
イチローを輩出した愛工大名電で、愛知4強を形成している。
東邦は昨年のセンバツの方が評価は高かったように思う。
その長い歴史を持つ名門の中でも史上最高というほどの強力打線だった。
見るからに強力な打線は地方大会では23本のホームランを記録した。
チーム打率は4割という打線だった。
決勝で2本の2ランの石川は昨年も4番を打ち、今年のドラフトでは間違いなく
上位で指名される。
昨年のセンバツ出場時、石川は秋の地方大会3本のホームランを放っていたので
3本打ちたいと意気込んでいた。
おそらく相当、自信がある中での発言で、チーム力も他を圧倒している自負から
大暴れしてやろうと思っていたのだろう。
ところが、全国は、運もなければ勝てない。
史上最高打線を擁しながらも勝てず、夏は甲子園出場も逃した。
これらをきっと、反省し、糧にしての今回の戴冠だったのだろう。
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