オリックスの伏見が空振り三振した際に、足首を抑えて倒れこみ、
結果アキレス腱を断裂した。
これがバットに球が当たっていれば、ケガには至っていない。
本人はバットに当てるつもりで振っており、バットに当たればその衝撃で体は
はね返される。
ところが、当てるつもりが空振りしたものだから、体勢が崩れてしまい、
体が予想していない動きをしてしまう。
思いもしないひねりが加わってしまったという状態だ。
もう一段あると思った階段がすでに上りきっていて、
踏み外した状態とも共通する。あの時は膝を痛めやすい。
ただ、このケース、振り逃げに走り出した瞬間に痛めたようにも見えるし、
空振りでケガし、1歩目を踏み出す瞬間、痛みが走ったようにも見える。
本当の理由はわからない。バットに当たっていればケガはなかったが。
原が晩年、炎のストッパー・津田の真っ直ぐをファールして手首を骨折した。
ファールを打っただけで骨折なんて、巨人の4番のそんなひ弱さに
マスコミから非難され、ファンは落胆した。
あまりに偉大すぎるONと比較され、チャンスに弱いと原はとかく叩かれ続けた。
だが、当時、公式記録ではなかった勝利打点に原はいつもトップクラスであり、
公式となってからも勝利打点王に何度か輝いている。
勝利打点は勝利を決める打点という意味だから、一般的にはチャンスに強い称号だ。
通算ホームランも400本近く放っておりながら、チャンスに内野フライを上げてしまう
印象が強く、チャンスに弱いとされた。
また、巨人の4番だからこそ、そう見えてしまい、巨人以外だったら
そのチームに燦然と輝く大打者だ。
あの骨折も、その前から原はケガを抱えており、あのファールが決定打になってしまった。
原はこのケガ以降、それまでのグリップの握り方ができなくなり、
ごまかしのバッティングを続けることになったそうだ。
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