勝負の世界で1人が勝ち続けるということはあり得ない。
だから、どこかで辞める決断をする。
衰え、負けたら辞めるという判断があり、それはいい決断だ。
個人スポーツは、それがやりやすい。
辰吉は、プロデビュー以来、連勝を重ね、負けたら辞めると公言していた。
ところが、負けても続けることを言明すると、
二枚舌と揶揄されたが、「ほっとけ、俺の人生だ」と、一蹴した。
これに、もともと辰吉へのあこがれの念を持っていた畑山は、シラケた。
そして、何度負けても続け、どんどん衰えている辰吉に毒づいた。
「昔は強かった。速いし、かっこいい」だが、「簡単に勝てる」とこきおろした。
また、衰えてきたから負ける前に、という判断もある。
ボルトは、まだ続けてほしいという世間の声が多かったが、期限を切って、引退を言明した。
ボルトには記録を期待してしまうので、歳を重ね、記録を塗り替えることが困難と判断したので
辞める決意をしたのではないか。
また、それまで数々の栄光があるので、飽きていたというのがあり、新記録を出すための
それ以上の練習をするモチベーションをあげることが無理だったのだろう。
しかも、やったからと言って、望む結果が出るかどうか、わからない。
それなら、今のまま、辞めた方がいいという決断だ。
さて、チームスポーツはどうだろう。
明日へ。
https://twitter.com/yakyucolumn