昨日、甲子園に登場した中京大中京は公式戦無敗で終えたそうだ。
昨年夏の新チーム結成以来、連勝を重ね、秋の愛知を制し、東海大会も制した。
さらに全国大会と言っていい明治神宮大会も制した。
ところがセンバツが中止になり、夏の甲子園もなくなった。
新チーム結成以来、負けなしのチームならこの決定は相当なショックだっただろう。
春、夏連覇すら狙っていたかもしれない。それが達成されれば、永遠の誉れとなる。
それを奪われてしまった。
相当なショックだっただろうが、チームは気持ちを切り替え、無敗で終えるという目標を据え
昨日の智弁学園との戦いは延長サヨナラで制して、28戦を一度も負けず、有終の美とした。
春夏の甲子園を連覇したとしても無敗とは限らない。
春はセンバツ大会なので、各地方大会を優勝したチームだけが集まるというわけではない。
だから、負けているけど、センバツで優勝するということもあり得るのだ。
さらに、秋は明治神宮大会がある。中京は明治神宮も制したが、ここで敗けていれば、センバツで優勝しても
無敗とはならない。
センバツは、優勝チームだけが集まるわけではないので、ここで優勝しても全国制覇とは言わない。
夏は各地のトーナメントを勝ち抜いたチャンピオンだけが集まる。
そこで優勝すれば、一度も負けなかった唯一のチームがチャンピオンとなることから全国制覇となる。
だから、夏は全国〇千〇百校の頂点、などと表現する。
選手や監督もセンバツでの目標を「日本一」「全国制覇」と言ったり、
プロ野球経験者の評論家と呼ばれる人の中にもセンバツ優勝チームを日本一と言ってしまったりすることがあるが、
誤認ということになる。
おそらく、NHK、テレビ朝日、朝日新聞、日刊スポーツあたりの主催側は言わないはずだ。
ところで、中京大中京は今は、この長い名称で紹介されるが、甲子園最多勝利、優勝回数NO.1を誇る、
言わずと知れた高校球界の超名門・中京商だ。
岐阜にも中京があり、こちらは中京学院大中京であり、中京高校として知られていた。
岐阜の方は創立した時、中京高校ではじまり、中京商が中京高に改名することで
中京商に一旦なったそうだ。その後、愛知の中京が中京大中京にしたから
岐阜は元の中京高に戻した。そして最近、中京学院大中京になったそうだ。
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