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防御率で印象付ける数字の作為

先日、スポーツ番組で巨人・メルセデスの6回防御率を示して鬼門としていた。

2018年が7点台とかで2019年9点台とか。

だからメルセデスにとって6回は鬼門なのだとしているわけだ。

 

メルセデスの18年の登板数が13で19年が22となっている。

この中で6回を投げたのは何度あったのだろう。

6回のたった1イニングを、その年1度だけしか登板機会がなかったとすると、1失点で防御率は9点となってしまう。

先発ピッチャーが6回を投げるのは、そんなに何度もないので、1度でも失点してしまえば、

防御率はあっという間に悪く表示される。

その回だけの防御率は悪く見せるだけの数字と言える。

政治でも良く使う、まやかしの数字と言えよう。

コロナウイルス感染者が新たに300人で最多と言って、恐怖を植え付けるのと同じ手法だ。

 

例えば、年間30登板で6回を投げる回数は20試合としよう。

この20回で半分の10度を1失点としたら防御率は4.5点となる。

または、年間30登板で6回を投げたことが3度として、3度0点で抑えれば、防御率0点、

4度目に2失点してしまえば、防御率4.5と全然、印象の違うものになる。

防御率は9回を投げた場合に失点はいくらかという指標だから、そのイニングに防御率を持ってくるのは

悪く見せるためだけの作為。

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