プロが開幕し、昨年のドラフトの目玉だった早川がローテーションを守り、佐藤は場外ホームランで話題を作っている。
また、横浜2位の牧が高打率に高出塁率でホームランも4本となっている。
この3人は大卒ルーキーだ。
大卒選手のドラフト上位指名は即戦力として獲っているのでチームとしても、その活躍を計算に
加えて戦略を練る。
一方、高卒選手は青田買いであり、清原や松井、松坂、大谷クラスの大物になれば、
いずれスターになってくれるものと確信して指名するが、それでも1年目から戦
力とは思っていない。
しかし、高校生はやはり甲子園という世間に幅広く知られる100年にも及ぶ伝統ドラマがあるので、
そこで活躍した選手は認知度があり、ファンがつきやすくなる。
大学生や社会人の大人を指名するよりファンは注目し、応援したくなるものだ。
プロ側もそういう選手を育て、ファンを引き付け増やしたい心理が働く。
一昨年は何十年に1人の逸材、佐々木を筆頭に奥川、西、及川といった高校生ピッチャーが豊富だった。
その中で宮城が外れ1位に食い込み、真っ先に1軍登板を果たし、今年はローテーションの中心となっている。
3年前の1位指名は高校生が3人ではじまった。その3人が全て重複指名。
重複高校生など1人かせいぜい2人がいいところだが、3人でしかも、11球団というのは過去に例がない年だった。
最初の3チームに藤原が続いたので意外な幕開けであり、これは12球団高校生指名もあり得るか、
と思い、ドキドキしたものだ。
その前の年は清宮が7、中村が2で9チームだった。
11球団ということは1球団以外、高校生の名前が並んだことになる。
しかもその中に吉田がいなかったのだからおもしろい。
さらに、藤原、根尾、小園と、ホームランバッターがおらず、またピッチャーもいないという、
すべて攻走守が揃った選手が占めた稀有な年だった。
さて、大卒ドラフト組の早川、佐藤、牧についてだが、明日へつづける。
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