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選手のくん付け 呼び捨て

先日、古閑美保がテレビ解説で選手を呼び捨てにしていたことが界隈で話題になっていた。

古閑の場合、女性であることが影響しているだろう。

男性が解説で呼び捨てにしていたところで、気に留める人は少ない。

 

掛布が若くして現役を退き、解説の席についた時の声が聞きなれないことと大きいことと

言葉数が多いことで、耳に心地よくは入ってこなかった。

そして、選手をくん付けしていた。

選手をくん付けで呼ぶのは当時、掛布が初めてだったと思われる。

呼び捨てが当たり前だった当時、これはむしろやめてほしいという声が多かった。

呼び捨てで呼べ、と。

怪物だの、天才だの、規格外だの、神だの、称賛することばがはびこり、そういうことばは人の気に障らず

発している限り安全地帯で、感謝だの、愛だの、すごいだの、実体はつかめない人に優しい言葉が氾濫、

もてはやされ、厳しいことには集中砲火しがちな今の時代と真逆の反応だ。

内輪の会話なら胸に沈殿することはあっても、通り過ぎるものを電波にのって大衆の元に届くと、

途端に事象に対する見解が必要と皆が思うのか遠いところから誰やも知れぬ感想が飛び交う今世をよく現す出来事だ。

先日はファンと自称するタレントがスピッツさんと呼ばないことに反響があった。

 

同じ組織の先輩を紹介する時、”してくださる”という言葉を連発することをよく耳にする。

本来、親しい間柄なのに、この連発はかえって耳障りだ。

行為に対しては”させていただく”、”されている”を連発するので、自分や身内の行為にも勢い余って使ってしまっている。

恐らく語彙が不足しているので、別の表現を知らないのだろう。

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