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たかが野球

不況だ、デフレだ、といっても物は今が一番豊かだ。

物が一番豊かということは物欲に対する幸福度は今が一番ということになる。

それは技術の進歩が成せる業。

 

格差が問題になるが、最貧の人も過去のどの時代の最貧よりは豊かだ。

最富裕と最貧の差が最も開いたのが今であっても、最貧の水準が上がっているのも今。

全体の生活水準はどの時代も過去に比べれば今が一番。

 

だから格差はその不平等は解消し、偏りは是正する必要があるが、富を追求することで

千金獲得することが社会の水準を上げる。

だから全体の幸福度も上がっていてよさそうだが、無差別の殺人が一定の期間とどまることなく、

起こっている。

 

ところで東大で切りつけた高校生は、名古屋からわざわざ来たというのだから東大を目標としていたのだろう。

本人も東大を目指していたが自信を失くした、と言っているように東大にうさを晴らしたかったはずだ。

だが、試験日は共通試験の日だから、東大の受験生ではない。

そこを理解していたのだろうか。東大を目指していたのだからそのくらいわかっているはずだが、

それならなぜ、わざわざ名古屋から東大を狙い、共通試験の日にしたのだろう。

 

午前8時過ぎの犯行だそうだから、その後、試験は行われたのだろう。

受験生の動揺を鎮めるのは大変だし、集中力は確実に落ちていたはずだ。

さっき切りつけ騒ぎ起きた中で、受験しなきゃいけないのは怖かろう。

隣のこいつ刺さねえよなって。

 

格差が広がることで、人生の成功とは富を手にすることのようにとらえられがちだ。

だから、生活水準はあがり、物は豊かになっていても心の焦りはつのり、妬みが蓄積される。

また人生の目的は富じゃないので社会からの阻害、孤立、ストレスを感じれば

便利な世の中でも無差別犯罪は減らないということだ。

たとえ実りがない時を過ごしていても分かり合える仲間がいるか、将来への一筋の光が見えれば、

心は保たれる。

 

プロの世界はその格差がはなはだしい。

一握りの選手が試合に出続け、高給となり、名声を得、大半が1軍出場もままならず

薄給のまま数年でクビを切られ、野球しかしてこなかったから第二の人生に呆然とする。

それでもプロだから、の一言で問題とされない。

第二のキャリアのために仕組みを作っているが、プロは格差があってよいとされる。

勝負の世界だからだ。

勝負が命題のこの世界では実力があることが最も偉く、そこで切磋琢磨しないと技術も上がって行かないから

格差がないといけないとされている。

たかが野球だもの。

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