11月に入り、ドラフト指名選手が続々と契約を済ましている。
今年はあまり入団拒否の姿勢は聞かれない。
プロ入りを拒否するのはドラフト前からというのと、指名されながら入団しない、という2つがある。
ドラフト前から拒否するのはそもそもプロ入りを希望しない、というもの。
その理由としてはプロで通用する実力がないと思っているから、
まだプロ入りするのは早いので大学へ行ってから、
アマチュア球界で成し遂げたいことがあるから、
野球をこれ以上続けたくないから、野球で飯を食っていくつもりはないか
ら、
などが考えられる。
指名後に拒否する場合は、希望しないチームが交渉権を引き当ててしまった、
指名順位が低い、契約条件が低い、といったところか。
その中で高校生がプロ入りを避ける大きな理由として、毎年有望な選手がここをめざし、
毎年新鮮な魅力をもった選手が現れるので3年くらいでパッとしなければ、すぐに見放され、
お払い箱となるということがあげられる。
まだ成長過程で実力の発揮は先であるのに、他の個性に追いやられてしまうのだ。
だから得手に帆を揚げる機会を大事にしたいのだ。
野球人生は一度だけだから。
毎年ドラフト時はチヤホヤされるが、次の年にはまた新しい人達がチヤホヤされるので、
期待される期間というのは短いのだ。