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FA取得は厚顔の極み

ドラフトの理由は2つだった。

契約金や年俸の高騰阻止と戦力の均等化だった。

ところが、ドラフトでチームが選べない不満を選手会はFA制度という形で権利を手に入れ妥協、解消した。

しかし、FAの方がドラフトの導入理由を反故にしてしまう制度となった。

 

それはそうだ。

FAとなれば実績のある選手が高く自分を売れる。

ほしいスポットへ当てはめるには、実績のある選手を金で集めた方が容易い。

 

戦力の均等も青田買いを自由にした方がまだ均等に事が運びそうだ。

実績のある選手を自由に買える市場より、まだどうなるか分からない選手を自由に

買える方が均等になりそうだから。

ドラフト1位の鳴り物入りがいろんな事情があるにせよ大成しなかった例は数知れない。

FAは選手がどれだけやるか計算しやすい。

 

ドラフトをやめてしまえば、その時点で自由にチームを選べたのだからFAでまた

チームを選ばなくていいでしょ、選んだのは自分だからFAの権利はいらないよね、

という理屈は成り立つ。

そうすれば当初の目的に実は近づくのかもしれない。

 

しかし、ドラフト自体が一つのドラマとして金を生み出すイベントになってしまったので

やめられない。

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