プロの世界は、それは仕事であり、生計を立てる手段であるので自分の働きということに
最も注力するところとなる。
一方でチーム勝負なので個人ばかりを考えては本来うまく機能しないはずだ。
イチローは生涯において優勝回数は少ない。
日本プロ野球史上最高傑作でありながら日本一は1度。
海外ではプレーオフに一度出場しただけ。
それでも多くの人の心を惹きつけた。
本人も目標は200安打を代表するように個人の記録以外で聞いた記憶はない。
チームが優勝できるほどでないと思っていたからかもしれないが、優勝を意識していた発言をしたのは
阪神大震災が起き、がんばろう神戸を合言葉として優勝した時くらいだ。
WBCは個人の記録など全く関係ないからチームの勝利以外、誰もこだわらない。
チームが勝つのなら喜んで裏方にも回るし、日頃と違うポジションもやる。
現にイチローの言動は普段とは全く違うもので、味方の活躍に大喜びし、自らバントを見せ、
結果が出なければスタメンから外れることも辞さなかった。
代表戦は誰もがチームの勝利の事しか考えない。
勝つこと以外に興味がない。
だからどの選手も味方の選手の活躍に喜び、それにより戦況が良くなることに安心する。
ペナントレースとは違ってくる。
明日へ。