WBC出場に森が辞退するようだ。
その理由が
「あくまでチームが第一優先。2,3月は一番大事な時期なので、チームに残るべきだと思います」
ということ。
森も葛藤があったようだが、この決断に至った。
これは至極当然のことだ。
一方で、もっと大変のはずの吉田は出場の意向だ。
1年目の不安の中、チームに馴染む事、リーグの雰囲気を掴む事、異国の地に慣れることは
とても大事だし大変なことだから、ここに集中したいはずなのに。
それはレベルが下がるリーグへの移籍でも、その環境に馴染むには時間がいるから簡単でない。
サッカーでは日本代表を辞退する、ということはまず聞かない。
サッカー選手は日本代表としてワールドカップに出ることが最高の誉れとされている。
そして人類最大のイベントとされるワールドカップには衆目が集まるため、金が動き、
したがい世界のクラブチームが注目する。
サッカーはヨーロッパクラブに所属することが高いレベルでお金も桁違いとなるので、
日本人選手は日本代表に選出され、そこで注目されることが最高の売り込み場となる。
だから断る理由はない。
それに対して、野球は自チームでの活躍が最も価値を上げる。
野球は国内活躍が絶好の売場なのだ。
アメリカのファンなどは自チームでの活躍をないがしろにして、代表チームに力を入れるなど
むしろ裏切りと捉える。チームのために働けよ、と。
森もFAで多額のお金を手にしている。
その期待に応えたいし、自身の価値向上のためにはチームに尽力し、貢献することこそが最も誉れだ。
一番の理由はワールドカップとWBCとの価値の違いだ。