野茂が海外へ渡る際、入国審査で止められた。

アメリカ入国は犯罪に敏感の為、アジア人ででかい奴は筋モンとの警戒から素通りとはいかない。

「何しに来た」

「仕事だ」

「何の仕事だ」

「野球選手だ」

「ポジションは？」

「ピッチャーだ」

「ちょっと投げてみろ」

仕方ない、野茂は投球フォームを披露した。

「おいおい、どっち向いてんだ。こっちに投げろ。そんなピッチャーはいない」

と、ますます怪しまれた。

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