昨日は、スターが集まる日本代表に気後れした宇田川を取り上げ、ところが監督自身が
実はもっと現役時代の実績が乏しいのだった、ということを記した。
2023-6-20 スーパースターと言うけれど 育成出身・宇田川
代表監督ほどの人物は普通、大物が務めるだろう。
各チームから主力選手を招集するのだから、それを率直に言えるだけの立場が求められる。
今回の代表はいわば凡庸がエリートを取りまとめるという珍しい構図だったわけだ。
それでもこれが可能だったのは日ハムでの10年間の指揮と大谷を成長させた知名度による。
これにより代表監督という立場にも疑問がわかなかった。
何より、栗山監督誕生の一番の理由は、大谷を代表に呼ぶことだった。
そして大物でなくても今の選手たちは代表になることを望んでいるから自ら率先して呼ばれようとする。
小さい頃から代表チームが当たり前の今の選手たちには国際戦を野球人としてのひとつの目標としている。
だから、監督は現役時代の実績により各チームに交渉する必要はなく、選手の方から自分をアピールするほどだ。
球界には成り上がって一流の選手になるケースはいくつもある。
野村はテストで南海入団し、クビを宣告されながらも三冠王となり、不世出の野球人にまでなった。
落合は高校では入退部を繰り返し、大学野球部も全うせず、社会人野球から高齢でプロ入り、
日本プロ野球史上屈指の右打者になった。
野茂は無名の公立高校から社会人野球で全国区になり、MLBプレーヤーのパイオニアにまでなった。
上原は高校時代控えピッチャーから大学は浪人して入り、そこからキューバの連勝を止める
ピッチャーになり、MLBでは世界一にまでなった。
しかし、月見草や雑草という表現を用いるこれらの成り上がってきた人たちも皆、
選手としての実績は抜きんでている。
選手としての実績がないのに球界で大出世するというサクセスストーリーは栗山だけだ。


