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20歳年上から20歳年下まで対戦するプロの世界

山田はオープン戦で、自身の調整具合を計る目安として落合に「シンカー打ってくれるか」

と言っていたと聞いた。

 

山田と落合は秋田の同郷であり、プロ入り前から旧知というわけではないだろうが、

プロとしてはお互いに実力を気にする間柄だったのだろう。

 

一流となった同郷の後輩打者を気に掛け、そして奴の打ち具合によってその後の調整に利用した。

 

落合は長く、山田を打ちあぐねていたとされる。

落ちるシンカーを下からすくい上げようと打ってきたが、ある時、逆に上からつぶすように

打つことをひらめいた。

 

その打席でヒットを打って以降、逆に山田を打ち込んでいく、というドキュメンタリーを記憶している。

山田の200勝がかかった試合で落合は3ホーマーしている。

 

清原はルーキーイヤーに山田からセンターオーバーのホームランを打った。

天下の大投手からルーキーが完璧に打ち返したことで新時代の大物誕生を誰もが確信した。

 

その時の山田の言は

「俺が入団した頃に生まれた子よ。そんな子に打たれて、辞めたいわ」だった。

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