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12月の風物詩は衝撃のラスト

有馬記念オルフェーブルの走りを見て、衝撃が走った。

 

オルフェーブルは史上7頭目の三冠馬。

 

三冠馬というのはクラシックレースと呼ばれる日本競馬発祥時から伝統のレースである

皐月賞、ダービー、菊花賞を制した馬にのみ与えられる称号だ。

 

このレースは3歳の馬のみ挑戦権があり、一生に一度しかチャレンジできない。

 

その一度のチャンスをものにし、

3つとも勝つという偉業に対して敬意を払い三冠馬と呼ぶわけだ。

 

なので、

長い日本競馬の歴史(近代競馬150年とか言ったりする)で7頭のみだ。

 

そして、この三冠を制したうえで、G1レース(最もグレードが高いレース)を

さらに勝つと1つずつまた加えていく。

 

戦前のセントライト、

ナタの切れ味シンザンは五冠馬、

ミスターシービーは四冠馬、

皇帝シンボリルドルフは七冠馬、

シャドーロールの怪物ナリタブライアンは五冠馬、

飛ぶ走りディープインパクトは七冠馬、

そして、

今日、引退のオルフェーブルは六冠馬ということになった。

 

中山という小回りの競馬場で8馬身も差をつけて勝ったということに衝撃を受け、

前述した名だたる名馬その他、テンポイントやハイセイコー、オグリキャップなど

ファンを沸かせた名馬をひっくるめても衝撃と功績はNO,1と言えるのではと今日のレースを見て感じた。

 

引退レースで8馬身差の圧勝は本当にびっくりだ。

 

今日のレースを見せられては、来年も走ってくれと言いたくなる。

 

競馬というのは、レースだから、時の運がある。

 

実力NO,1でも勝てないことがある。

 

スタートでゲートをうまく出られなければ、

レース中ちょっとでもつまずけば、

他の馬にマークされてまともに走れなければ、

馬が走る気をなくしたらなど、

すこしでもマイナス条件があれば、負ける。

 

同じメンバーで同じコースでやったら毎回結果が変わる。

 

しかし、

今日のレースは何回やってもオルフェが勝つ結果になるだろう。

 

それくらい、相手にならない勝負だった。

 

そして、

今日のレースとともに印象深い2年前の凱旋門賞。

 

馬なりで先頭に踊り出る姿は風格と気品を感じさせ、鳥肌がたつほどだった。

 

直線は楽勝とさえ思ったが。

 

一頭になった時は、ソラを使うようで、走る気をなくしたように見えた。

コース取りも内を選択したと言うよりは、ササッたように見えた。

ジョッキーは右ムチにもかかわらず、内ラチ一杯までコースを変えていたから。

大外枠→終始外めの位置取り→大外まくり→深い芝→

大外から最内までのコース変化→最後は内ラチにぶつかる。

 

かなり脚をつかってしまったことも最後、影響した。

 

一頭だけ持ったままで、あっという間に抜け出したにもかかわらず、差し返されるなんて

見たことないレースだった。

 

最大の敗因は、

一頭になったとたん気を抜いたんだと思う。

もう少し仕掛けを遅らせられれば・・・

 

オルフェーブルの三冠達成、阪神大賞典の迷走、凱旋門賞2年連続2着、

そして、今回の引退レース8馬身差の圧勝。

 

これらを鑑みたとき、日本競馬への功績はNO.1と言えるものだ。

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