先の柔道世界大会は、日本の面目躍如となった。
しかし、本当の戦いはオリンピックという位置づけになっている。
ここでいくら勝っても、
オリンピックで勝てなければ成果が出たとは言えない。
100キロ級で久々に日本人が世界チャンピオンとなった。
重量級が強くないと他の階級でいくら勝っても、
強い印象は残せない。
羽賀は、相当プレッシャーが大きかったようだ。
期待され、結果がでず、責任を押し付けられてきたそうだ。
勝っても笑顔が見られなかった。
これからも、苦しい戦いが続く。
笑わない女王・中村がうれしそうだった。
彼女が出てきたとき、笑顔を見せず、戦う姿、
私の地元に近いことがあり、彼女のファンになった。
オリンピックで負け、悔しさをかみころし、
絶対這い上がってやるという決意の表情にますますファンになった。
そして、
今回、久々に女王に返り咲いた。
怪我があり、低迷の時期も乗り越え、
悲願のオリンピック制覇のきざしも見えだした。
笑わない女王もここまで乗り越えてきた結果に
笑みを見せた。いい笑顔だった。
対して、優勝を期待されていた海老沼が
早い段階で一本負けを喫した。
本人は
「すみません。こんな試合をしておいて
こんなことを言うのは憚れるが、目標はオリンピック。
先を目指す。」
と言っていた。
その言い回しに自省と謙遜と決意がものすごく伝わってきた。
プレッシャーが大きく、苦しいことが多いのに
柔道に一意専心している。
あきらめきれない夢と表現していたオリンピックに
ぜひとも賭けてほしい。
海老沼の姿勢は応援したくなる。
アマチュアの方が、
人生を賭けているがごとく覚悟が感じられる。
ぜひとも頑張ってほしい。
同じように人生を賭けるアマチュア選手がいるが、
これにについては、来週の水曜日にしよう。