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ルール無視が人生を狂わせる 日大アメリカンフットボールの反則タックル

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相手を傷つける可能性があるコンタクトスポーツは、それを正当化するためには、

精神性が不可欠となる。

体の接触が許されているスポーツは、そうでない競技より反則行為に対しては敏感にならなきゃいけない。

本来、人を傷つける行為は犯罪なのだから、そういうスポーツは存在が許されない。

それに理由をつけてやるためには、厳密なルールを必要とし、さらにルール以上に、

精神性を重要視する。

 

今回の件は、よく言われることだが、傷害事件だ。刑事事件ということになる。

傷害事件に知らなかったや、わざとじゃないなどは、関係ない。

そして、指導により行われたのなら教唆となり、そちらの方が罪深い。

 

今回のアメフトの件は、傷害事件でない場合はどうなるのだろう。

落としどころを探すなどという表現を超えた事件だ。

関学大のQBの選手は、選手生命を奪われるかもしれない。肉体に後遺症が出るかもしれなく、

元通りになったとしても、マインドに後遺症が出るかもしれない。

いわば、人生を狂わされたということだ。

これが、ルールの中で、スポーツマンシップをもって、その選手がそうなったのなら仕方がない。

それが、コンタクトスポーツであり、それは選手自身も覚悟の上のことだ。

 

自発で謝罪に動かなかった時点で、こういうプレーをチームで容認しているととられて然り。

ケガした選手を見舞うこともなかった日大に、精神性を重視しているフシはない。

事件ととらえている意識もなければ、そもそも反省もないように見受けられる。

初動からの対応が最悪という指摘があるが、

迅速、適当に対応できるまともな感覚を持った体制ならば、そもそもこんな反則プレーなどしない。

 

日大は自らを懲戒しないと、他大学は試合を断ることになるだろう。

懸命な対応をしたとしても、当分、日大を拒否するかもしれない。

 

日大が責任をとることは不可能だ。

責任とるとか言っても、辞めるぐらいじゃまったく責任とったことにならない。

ケガした選手に五体を差し出して、ケガした選手を元通りにして、

治療差し上げて、休んでいる間の慰謝料とその間のトレーニング不足分を補償して、

やっと責任をとったことになる。

しかし、こんな事、不可能。

 

監督はアメフト界から追放されることになるだろう。

日大は、在籍部員の処遇に十分な配慮をほどこした上で

廃部の判断があっても重くない。

それでも責任はとれていない。

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