毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

高校スポーツにみるチームスポーツ

昨日の女子高校バレー決勝。

高校日本一を決めるにふさわしい、高度で気合の入った素晴らしい戦いに見入った。

高校スポーツの少年、少女たちの熱い視線と目の前に一生懸命になっている姿は本当に心を動かされる。

ここでもう、バレーボールが最後になってもいいから勝ちたいと言わんばかりの気迫には

人間が生きる原点を見る思いがする。

 

“レッドドラゴン”と異名され、かつて女子バレーボール界に君臨した東九州龍谷。

最近は新興の金蘭会や名門の下北沢成徳がトップを争い、レッドドラゴンは後塵を拝していた。

対する金蘭会は全国から目標とされるチームになった。

野球で言えば大阪桐蔭のようなチームで、まだ新しいのに、一気に上り詰めた大阪のチーム

という点でそっくりだ。

 

バレーボールではチームのスパイカー、つまりポイントを獲る選手をエースという。

サッカーもそうだし、バスケもそうだ。

全てのスポーツの中で獲る方でなく、点をやらない奴をエースと言うのは野球だけだろう。

 

スパイカーは野球で言えば4番のことだ。

でも、そのエース1人では得点できない。

エースが生きるのも、ベストのスパイクを打つことができるのも、トスが良いことが条件になる。

その良いトスを上げるにも、サーブレシーブから優しい球がセッターに変えることが条件となる。

ということは守る側からすれば、

サーブレシーブを崩せば、相手がフォーメーションを決めきることができないことになり

サーブが大事ということになる。

つまり、全てのプレーが次のプレーの良し悪しにつながるということだ。

 

野球もそうであるが、流れのスポーツであるバレーやサッカーなどは、それがはっきり顕れる。

逆を言えば、レシーブが悪くとも、セッターがトスをうまく上げれば、

トスが悪くともスパイカーがカバーすれば得点できる。

守る方からしたらサーブをしっかりレシーブされても、ブロックがフォローすれば、

スパイクボールを拾えば、またチャンスが生まれる。

 

1人1人の連鎖がチームを勝ちに近づける。

これこそがチームスポーツであり、最大の魅力。

だから、お互いに協力して成果を出すということが実生活にも共通するチームスポーツが

人間には人気があり、対戦型のスポーツが人気を集める。

ここが、フィギアスケートや体操、陸上、シンクロ改めアーティスティックスイミング、などの

採点や記録で勝負するスポーツとの人気の差になる。

 

室岡のジャンプ力と腕の振り、全身を使ったスパイクに魅了された。

まだ1年生のこの選手は今後も大注目だ。

1年生としての仕事をこなし、全身を使うプレースタイルとは対照的な

涼しい表情もすごくいい。

この身体能力は他のスポーツをやっても1流になりそうだ。

 

それにしても宮部姉妹はそっくりだ。

お姉ちゃんは目の前で一度見たことがあるが、その足の長さに嘆息が漏れたが、

妹も同じような体型でそっくり。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP