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対戦型スポーツは採点型よりも人気になるのは人間味があるから

日本では年俸の高さから野球、サッカーが2大人気スポーツとなろう。

アメリカでは4大スポーツと言われ、野球、アメフト、バスケ、アイスホッケーとなる。

これらは全て対戦型のスポーツだ。

スポーツではないが、相撲も対戦型であり、大きな金が動き、人気だ。

 

対戦型とは相手と対峙して、相手との技術の攻防により、勝敗を争う競技とでも

言うか。

こういうスポーツは、相手の出方をうかがったり、相手の実力に合わせた技を用意したり、

相手のミスにつけこんだり、ミスを誘発するよう心理を働かせたりする。

 

相手との駆け引きが存在するので、ドラマが生まれやすく、また、人間味が感じ

やすくなる。

だから、人気となる種類のスポーツは、だいたいこういう対戦型のスポーツであり、

故に、びっくりする金が飛び交うのはこういう種類のスポーツだ。

 

これに対して、採点やタイムを争う競技がある。

フィギアスケートや体操が採点、水泳や陸上はタイムを争う。

これらは、相手の出方をうかがうことが少なく、自分のベストを尽くそうとする

スポーツだ。

 

素人にはわからない部分が多く、それぞれにどれだけ差があるのかわかりづらく、

どうしても駆け引きに希薄で、相手による展開の変化に乏しいので人気が出にくい。

 

マラソンはタイムを競うが、レースの中で相手と駆け引きをしながら勝負する。

とにかくタイムを良くするより、相手よりちょっとでも先にゴールすればいいという戦いだ。

水泳も隣のレーンの選手と駆け引きをしながら泳いだりするが、こちらは

タイムを競うことの方が多い。

ゴルフも相手のスコアにより、自分の打つ手を決めたり、変えたりするが、

自分なりのベストを追求する。

 

カーリングは対戦型とは言えなそうだが、

直接、相手と対峙して争わないけれど、相手の出方により作戦が変わり展開が七変化するスポーツだ。

ただ、相手の投じたストーンが自分の番になっても残っており、それを動かしたり、

かわしたりする技術を施すので対峙して対戦型とも言えなくない。

ボーリングとはわけが違う。

 

ただ、カーリングの特徴である、ピンマイク。

 

対戦型のスポーツではピンマイクをつけるなどはありえない。

相手のすきを窺ったり、ミスを突いたり、ミスを誘発するのに、ピンマイクをつけて

こちらの作戦が筒抜けでは意味がないし、競技の醍醐味がなくなってしまう。

野球では、口元を読まれないようにするために、高校野球でさえ会話をするときは

グラブをあてて、唇の動きを隠すほどだ。

 

カーリングは1対1とはいえ、プレーを阻止、邪魔ということはしない。

だから、対戦型とも言えないか。

 

箱根駅伝では、背中にピタリとついて追走している選手に後ろにいる自チームの

車に乗る監督から指示が飛ぶが、いつスパートしろとか言えない。

作戦の指示が当該の相手選手にモロ分かりとなるからだ。

心理戦を施すこちらは、その点では野球に近いと言える。

 

そんな各スポーツの特徴の話。

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