先日、サッカー日本代表の試合はブラジル、チュニジアに惨敗した。
左サイドの三苫の評価が高まっていた。
背の高いドリブラーというと日本には少ないタイプで、止まった状態からでも相手を抜いていた。
これを解説者は「止まった状態から相手を置き去りに・・」と言っていた。
置き去りではない。
ついては来ているわけだから言い方としては、置き去りでなく前に出たということだ。
すぐ後ろにはいるわけで、しかも手を使って止めようと三苫の身体に触れているのだから。
こういう時、大げさな表現で褒めたくなるから置き去りと言ってしまい、
慣れてしまっているから聞いている方もそこに引っかからない。
サッカーは相手より数十センチ前に出て、身体を相手の前に出して、入れてしまえば
ボールをとられることがない。
そうすればドリブル中の脚が相手より遅いとしても逆転されることなく、相手はボールに触ることができない。
日本サッカーはどうしていつまでも弱いのか。
代表選手のほとんどがヨーロッパでプレーしている。
差は詰まって良さそうなものだが、ブラジル戦では堅守、チュニジア戦では収穫あり、
と毎度同じような事が繰り返される。
サッカーは足元でボールを扱うので本来背が低い方がいいはずだ。
足元でボールを操作するのだから小さい方がいいはずで、地面までの距離は短い方がよく、
短足が効率いいはずだ。
脚が短いほうがボールへ神経を伝えやすく、テクニックは上達すると思われる。
選手同士の接触、競り合いでは体のでかさや強さが必要になって来るが、
ボールを扱うという点では小さく、筋力があり、短足が効率いい。
マラドーナもメッシも背が低く、脚が短い。
スペインも体が小さい一流選手が多くいる。
サッカーは日本人にはうってつけの競技に思われるのだが、世界のトッププレーヤーが現れない。
一見しただけでも身体能力の高さがわかるアフリカが勝てない競技なのだから、
日本人の特性がもっと生きる競技だと思うのだが。