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プロは職業ではなく最高峰

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プロの定義は何だろう。

それを職業としている。

その分野の専門家。

その分野における最高峰に位置する人達。

といったところか。

 

プロをプロフェッショナルと捉えた時、職業としている、とか専門家、といっただけでは

不十分に思われる。

 

たとえば、野球の場合NPB以外に独立リーグと呼ばれる組織があり、

そこに所属するチームの選手は職業として生計をたてていることから

野球専門家としてプロと呼ばれることになる。

 

しかし、ここの選手の多くはNPBのチームへ引っ張られることを目標としている。

それはNPBが最高峰であり、報酬、レベル、注目度が桁違いに高いからだ。

 

生活するための職業として独立リーグ所属のチームへ入り、生計を立て生業としている、

それはいわゆる仕事としているというだけではプロと呼ぶには足らない。

ここの選手はこれで食って行こうとは誰も思っていないし、

これを一生の仕事と思っている人は誰もいない。

 

だからプロと言ったら最高峰という意味が最もふさわしいように思われる。

 

プロと呼ばれる独立リーグのチームとプロではない、プロに準ずるという意味の

ノンプロチームの実力を比べた場合、むしろノンプロ、それは実業団チームの方が

実力は上だろう。

 

さらに昔はノンプロの方がプロより人気があったと思われる時もあり、

実力すら今のNPBにあたるプロより勝っていたと思われる時もあったとされる。

 

このあいまいな表現であるプロという言い方を他のスポーツでも見回してみると、

それぞれで違いがあり、特に面白い分野がある。

 

そこで特異としているのがプロレスだ。

プロレスとはレスリングのプロがやる競技を指し略した形と思われるが、

このような略し方は他のスポーツではしない。

 

プロ野球をプロヤキとは言わないし、プロサッカーをプロサカとは言わない。

プロバスケとは言うが、バスケはバスケットボールを略してバスケとだけ言うからおかしくない。

バレーボールも略してバレーと言うから、普段言わないが、プロバレーでもおかしくないことになる。

 

レスリングはレスとは略さない。

プロレスリングだけプロレスと言う。

これはプロレスリングと言ったら長いので略したいから。

そしてわざわざプロをつけなければいけないのはアマレスとは競技自体が全く違うからだ。

 

プロバスケとわざわざ言う機会もあまりないし、プロバレーとはまず言わない。

リーグの名前を言うことが多い。

アマチュアのレスリングとは全く違うのでプロのレスリングとはっきり言わないといけないから

仕方がないプロレスと言いましょう、ということだ。

 

子供の頃、プロレスしようぜとかプロレスごっこをやろうぜと言っていた。

子供に限らず大人でもプロレス技をかける、とかプロレスやろう、と表現する。

 

しかし、プロ野球をやろう、とかプロサッカー技をしてみせる、とは言わない。

プロがやるのがプロ野球であり、プロがする技をプロサッカー技だからなのに

プロレスだけはレスリングをやろう、とは言わない。

 

プロフェッショナルレスリングをその真似をしてレスリングをやろう、と言ってしまうと

レスリングという言い方はアマレスを指すことになり、別の表現がないのだ。

 

また、プロレスはその言い方をした時点でエンターテインメントを含め、

単純に勝敗を競う勝負ではなくなる。

技を受け痛がったり、相手の技に協力したり、反則があったり、有名レスラーの真似をしたり、

マイクパフォーマンスがあったり、予定調和があったり、全てをひっくるめて

プロレスと言う。

 

だからプロレスをやろう、とかプロレスごっこをやろう、という言い方になってしまうわけだ。

しかし、やっているのは素人。

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