昨日に続き、
元巨人篠塚の野球教室とその前日のトークショー。
印象に残った話。
巨人入団の際、ドラフト指名で篠塚1位は、長嶋監督の意向で他は全員反対だった。
しかし、
長嶋監督は篠塚1位を推し、それを曲げず獲得した。(この話は私も以前から知っていた。)
それを、入団後聞いた篠塚本人は
「これはミスターに恥をかかすわけにはいかない。獲ってもらった恩に応えなければ」
という思いで野球をやってきた。という話。
ふむふむ。
ドラフトでのいきさつが篠塚を1流選手にする原動力となったわけだ。
そして、
「ミスターには今でもこちらから話かけられない。話しかけられるのを待つだけ。周りの人(選手)の中には話しかける人がいるが、私は今でも自分からはできない。」とのこと。
私がこの会に参加して憧れの対象・篠塚に話しかけられなかったのと同じだ。
また技術的な話では、
「たとえば足の遅いランナーが2塁にいる際、わざとつまらせたり、先に当てることにより打球を殺したヒットを打つ技術を使い、ホームまで返すバッティングをしていた。日頃から根っこにあてるとどこへどう飛ぶか、先へ当てるとどうか。試していた。」
最近ではイチローが、よくこの類のことを言っている。
バットの根っこから先まで使って、外野と内野の間へ落とす技。
当時から篠塚は、それを実践していたわけか。
うーむ。そりゃすごい。
なかなかこの発想の境地にたどりつくには経験、練習、センスが、必要だ。
まさに1流の技。
また、
「私は92本のホームランを打ってきたが、狙えばもっと打てたと思う。ボールを飛ばすことについては自信があった。私のホームランのほとんどが狙って打ったもの。」
これについてはイチローも過去に、ホームランは、100%狙って打つと言っていた。
たしかに篠塚現役時代、フリーバッティングでは、ホームランバッター(例えば原とか。)より多く
スタンドに放り込んでいたと他の巨人の選手が言っていた。
こういうことは、
見てるだけじゃ知りえない情報なので、どんどん日ごろの試合の解説でも聞きたいし、
現役選手自身も多く発信してほしいものだ。
そうするともっと野球がおもしろく見ることができる。
新しい気づきが得られる。
野球の発展につながる。
一流選手の技、勝つ方法、プロならではの戦略。
これがおもしろいんだ。