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凡打とはⅤ

昨日までで凡打の種類について四つをお送りした。

 

一つ目は手が出ないほどのいい球、

もしくは手は出せたが、とうてい打ち返すことができない球がきた。

要するに完全に投手の力量にやられたという場合。

 

二つ目はボール球に手を出すということだ。

これは相手ピッチャーの力量というより、打者側のミスになる。

打った後「しまった」という顔をする打者はこの

ボール球に手を出したときがよくあてはまる。

 

三つ目は狙い球とは別の球が来たときだ。

たとえば、球種に関係なくインコースを狙うと決める。

そこへインコースの球が来て打ちに行く。

コースに対する体の反応とバットの軌道はあっている。

ただし、自分の感覚の球速(タイミング)が狂いイメージ通り

ボールをとらえることができないというケース。

 

逆に球種だけを狙い打ちに行ったが、

コースに対する反応が合わず凡打になるというケース。

などが考えられる。

 

四つ目は打てる球を打ち損じというときだ。

これは狙い球だろうが、そうでなかろうが、体、頭、経験が打てると判断する。

そして「捉えた!」と思ったところ、打球を見ると上に上がってしまったり、

ファールになったり、いい当たりなのに野手に捕られてしまったり、

というケース。ミスショットと呼ばれるものだ。

 

イチローは以前、凡打のほとんどが

「打ち損じ」と言っていた。

 

この「打ち損じを少なくすることで確率を上げる」

という発想を持っていた。

 

つまり、上記四種類のうち、

とうてい打ち返すことができない球というのは、

ほとんどないということになる。

 

ひとつ

ボール球を打たず、見送る技術を磨く。

そして、次以降の甘い球が来るチャンスを広げる。

 

ふたつ

狙い球と別の球にはバットを止める、もしくはファールにする。

そして、次以降の甘い球が来るチャンスを広げる。

 

打ち損じを減らす=ミスショットを減らす。

なぜミスショットしてしまったのか。

体の切れが悪い状態なのか、けがか、疲れか。

目の衰えか、余計な体の動きがあったのか、

フォームの乱れか、など

ミスショットになってしまった原因を追究する。

 

これらを探求することこそが好打者への道である。

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