中島はメジャー昇格の機会がない。
だからと言って実力が足りていないかというとそうとは限らない。
中島の場合こうなる可能性が高かったが。
北米リーグではドリームをつかもうと世界中の強者が集る。
ただ才能があるだけでは生き残ることはできない。
突出した実力がない限り、運を味方につけないと生き残ることはない。
なぜか。
いろんな才能に秀でた選手がゴロゴロいるからだ。
世界は我々の知らない才能がゴロゴロしているのだ。
そして
実力があり、才能があっても試合に出られる人間の数は限られている。
同じ実力なら伸びシロがある若い奴を使い、
チーム事情によってパワーのあるやつ、
足の速い奴、
当てるのがうまい奴、
守備の穴を埋めてくれる奴、
クローザーを任せられる奴、
ワンポイントで使える奴、
といったように、チームの総合力が最も高くなるよう
チームが最も機能するにふさわしい選手をピースとして埋めていく。
あっちのチームなら試合に出られるだろうけど
こっちじゃ別の奴使った方がいいというケースが出て来る。
単にそれは、選手個々の実力ではなく、特長と適任で決まってくるということだ。
それほど世界中の強者が集まる舞台では
試合に出てくるのは難しい。
レギュラーとなると本当に突出しているなにかがないとだめだ。
ピッチャーは割合ポジションを与えられるが。