バスターは、難しい打ち方ではなく、
むしろ基本に戻る打ち方だという話のつづき。
その内容は2015-12-01のコラム。
高校野球ではこの打ち方をする選手をたまに見かける。
非力のつなぎの打者が、打席に立つ場合では、
常にバントの構えからはじまる選手がいるのだ。
ツーアウトランナーなし。
でも、バントの構えをして、引き、打ちに行く。
バスターは、本来ランナーがいる場面で、
相手にバントだと思わせ、内野が前進してきたところを
打って、間を抜くために取る戦法だ。
だが、前述したようにバットの軌道をシンプルにし、
当てる確率が高くなったり、
バットの出が、自分にあっていたり、
体重移動がうまくいくため、この打ち方にする選手がいるのだ。
タイミングをとるのに苦労している選手も
試しにこの打ち方をする場合もある。
若年になればなるほど、この選手は増える。
大学以上のレベルになると、こういう選手はいなくなる。
以前、カット打法で物議を醸した花巻東の選手はこの打ち方だった。
彼は、ファールにするためにこの打ち方にした。
つまり、バットに当て、打つ方向を決めやすい打ち方だと
実証している。
バットを寝かせ、バットの移動距離(ヘッドの移動距離)を少なくし、
ボールのラインにバット入れて移動する。
最も確率の高い打ち方。
バスターは難しい打ち方ではない。
さらに、あの超一流打者も実践している。
それについては次回。