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1.9秒で1億円の世界Ⅲ

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先日の続きとして

キャッチャーの盗塁を刺すための3要素、

速く、強く、正確に。

 

この3要素において最も重要なものはどれかというと・・・

 

正確に。だ。

 

速くとはピッチャーの投球を受取り、送球するまでの速さのこと。

 

古田はこの速さが特徴だった。

 

左足を前に出し、キャッチングするときにはすでに送球体勢へ

移行していた。

 

キャッチングする前にすでに送球体勢へ移行することによって

時間を短縮できるわけだ。

 

そして、ステップもすばやく、できるだけ立ち上がらず

低い姿勢のまま投げる。

 

さらにミットから右手への持ち替えも速くし、

送球のトップへも素早くする。

 

キャッチャーが2塁へ送球するとき

立ち上がってからでないと送球できない高校球児などを見かけると

「センスのないキャッチャーだ」という印象を持ち、

これだけで、そのチームの力量が知れる。

 

強くとは送球の球が強いということ。

つまりは、送球の球速が速いということ。

 

そして最後の正確にが

2塁ベース上に投げるということになる。

 

この正確に。が一番重要なのは

どんなに素早く、強く投げようと、2塁ベースの上に投げなければ

刺せないからだ。

 

どんなに素早く、強く投げても

二塁ベースカバーの野手が捕ることが出来なかったり、

2塁ベースから離れて捕って、

そこからタッチに行っていては刺せないのだ。

 

逆に、多少遅く、弱い球でも

2塁ベースの上に行けば、刺せる可能性が残ることになる。

 

ワンバウンドで投げても

2塁ベースの上に行けば、ランナーがスタートに遅れていたりすれば

刺せる可能性があるということ。

 

そのため

キャッチャーをやるにあたって唯一にして必須の条件である

肩が強いという、盗塁を刺す能力は、正確に2塁ベースに投げる能力を磨き、

そこから速く、強く投げる能力を磨くことにより頼りになるキャッチャーへと

なることができるのだ。

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