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唯一にして必須の条件は肩Ⅱ

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キャッチャーにおいては肩が強いということが

唯一にして必須の条件と記したのが昨日。

 

肩以外のキャッチャーの資質としてよく言われる

インサイドワーク、キャッチング、リーダーシップ。

 

インサイドワークはこれが正解というものがないため

どこまで行っても誰が最適とは判断できない。

 

キャッチングは鍛えれば、すぐにうまくなる。

 

リーダーシップはなくてもいい。

 

このため唯一にして必須となるのが肩なのだ。

 

それではそれぞれを見ていこう。

 

インサイドワーク。

 

インサイドワークは失敗しても辛抱できるのだ。

 

経験がものを言うインサイドワークは、

キャッチャーをやれば、すべての人が失敗をする。

 

だから、辛抱して、経験を積ませ、確立させる。

 

そして配球に集約されるインサイドワークは、

考えずに選択したボールでも成功してしまう可能性があり、

逆に、考えて最適と思われるボールが、失敗する可能性があるのだ。

 

たとえば

プロでは終盤の僅差でホームランバッターにインコースは投げない。

 

しかしこれは

高校野球には当てはまらない。

 

高校野球は清原、松井、中田のような超高校級は別として

チームの強打者が打席に立ってもホームランの確率が低い。

だからあえてインコースを攻めてもいい。

 

別のたとえでは

スライダーにタイミングがあっていない打者に

最後に選択したストレートを投げて打たれたら

監督に怒られることになる。

 

しかし、

根拠があれば間違いとは言えないのだ。

スライダーでも打たれたかもしれないからだ。

 

根拠もなく、

スライダーが続いたからストレートを投げさせたというような

単純な傾向で根拠がないのなら、これは配球能力がないと言える。

相手が見えていないからだ。

しかし、キャッチャーに根拠があれば責められないのだ。

 

根拠さえあれば、傍目に常識はずれに写ろうと

正解がなく、どうなるかわからない配球という行為には

打たれたからと言って責められはしない。

 

したがって

責められないようになるまでにチームから信頼を得られるためには

経験が必要であり、

これは、最初の段階でキャッチャーに必要な資質としては

数えられないことになるわけだ。

 

次はキャッチングについて。

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