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1.9秒で1億円の世界

先週、キャッチャーをやるにあたって

唯一にして必須の条件が肩が強いことであると記した。

 

肩が強いとは、

盗塁を刺す能力が高い、または盗塁を許さないということだ。

許さないとはランナーを足止めさせておくことをいう。

 

それでは、

盗塁を刺すにはどうすればいいのか。

 

古田はプロの世界で盗塁を刺すには、キャッチャーが捕ってからランナーにタッチするまで

1.9秒を切ることと言っている。

 

2秒ではプロのキャッチャーとしては失格だそうだ。

 

盗塁を刺すのはピッチャーとの共同作業なので

ピッチャーもキャッチャーのミットに届かすまでの時間にも制限がある。

 

ここで時間がかかっていれば、

キャッチャーの能力が高くとも盗塁は刺せない。

 

もっと言えば、ランナーをひきつけておく野手との共同作業でもある。

 

ここではこの野手とピッチャーの時間は考えず、

キャッチャーということでいうと、古田の言葉を借りれば、1.9秒だ。

 

最近の国際試合ではファーストのランナーコーチがストップウォッチを持っていたりする。

 

ペナントレースでは相手選手の分析が進んでいるのでわざわざファーストコーチが計ることはしないが、

国際試合では、

その時のピッチャーの情報不足があるので、ファーストコーチがストップウォッチを持って

ピッチャーからキャッチャーへの投球時間キャッチャーからセカンドへの送球時間を測って

ランナーの走力が上回ると思えば、グリーンライトの作戦をとる。

 

ちなみにグリーンライトとは

タイミングがあえば、ランナーはいつでも走って良しという戦法のこと。

 

WBCで話題になった内川の暴走は、

ランナー1,2塁で2塁ランナーにディスボールのサインが出ていたと言われている。

 

ディスボールとは次の投球で走れという戦法のこと。

 

これに2塁ランナーだった井端はタイミングが合わず、走らなかったのだが、

内川はディスボールだからと2塁ランナーの動きも見ずに、スタコラサッサと走りタッチアウトとなり、

あまりにも恥ずかしい大チョンボを犯した。

 

またつづく。

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