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これぞピッチャー、これがピッチャー 第一条件とは

明日へつづけるといった盗塁の技術については

来週へ回す。

 

今日は、ピッチャーへと話題を変えよう。

 

高校生で点を取られないピッチャーで共通することが腕が振れて、コントロールができること。

 

コントロールとは制球といい、球に意志が伝えられる能力のこと。

ピッチャーの第一条件である。

 

ピッチャーは速い球を投げることが仕事ではなく、三振をとることが仕事でない。

腕を振ってコントロールすること。

これが必須条件。

 

ピッチャーという職業はどういう人のことか。

速い球、三振をとる、勝ち星が多い、これらは結果にすぎず、

辞書に翻訳を載せるとしたら

自分の持ち球を意のままに操る人が就く仕事。となる

 

藤浪がエースでないのはこのためだ。

 

先日、黒田に2度ぶつけそうになったことが象徴するように

どこに行くかわからないのだ。

 

あれだけの球を持っていながら、抜け出すことができないのは

自分の長い手足を操れず、ボールが意のままになっていないのだ。

 

たとえば、チームでピッチャーを誰にするか。というとき、

球が速いからピッチャーをやらせる。

それは当然だ。

が、コントロールが悪ければ試合では使えない。

 

そしたら速い球をコントロールする練習をして

できるようになったら試合にやっと使えることになる。

逆に球が遅くとも腕を振ってコントロールできれば、

ピッチャーの第一条件をもっていることになるので

この時点で試合に使えることになる。

 

それでも打たれたり、点を獲られるようであれば

それから、体を鍛えて球を速くするなり、

変化球を身に着けるなり、スタイルを選択していけばいいだけだ。

それは、試合に使いながら同時に鍛えればよい。

 

黒田がそれだ。

 

パワーピッチャーから動かすスタイルに変わった。

 

代名詞のフロントドアもコントロールできてこそのボール。

 

曲がらなくてもそのままボールになれば打たれないからと

そこへ投げ込んでいく。

 

金子がそれだ。

 

七色の球を全てコントロールし、手玉に取る。

 

金子は

「三振はとりたくない。27球で終わらせたい。」

と言っている。

そのためには

腕を振って、コントロールして打ってもらう必要がある。

 

速い球は2の次、3の次。

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