毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

名球会入りの条件

イチローがベーブ・ルースの安打数を上回った。

日米通算であれば、ピート・ローズの記録にも肉薄している。

 

ヒットの数でいうと、2000本という数がひとつの目安になっている。

この2000本の安打を放つと超一流の野球選手と認知され

名球会と呼ばれる野球で歴史に名を残す名誉ある会への入会が許される。

投手は、入会の条件が200勝だ。

投手分業制の今は、セーブ数でも入会資格がある。

 

よく言われることだが、

今の野球でこの入会資格は投手には厳しい。

投手と野手を比べた場合、その敷居は圧倒的に投手が高い。

 

年間100安打で20年と年間10勝で20年。

 

投手で最も近く名球会入りしたのが山本昌で7年も前だ。

この間に野手(打者)では9人も入会している。

 

投手の肩や肘が使うほど疲労や消耗を増すのに対し、

打者はスイングするほど成長が増す。

 

投手は、皆怪我をする。

最近ではダルビッシュ、田中。

 

小さい頃から才能に恵まれ、エリート街道を歩んできた投手になるほど、

その消耗は激しい。

野球人生が充実しているいい投手で肩、肘を壊さない野球選手はいない。

 

一方、打者の中でこの名球会への入会を拒否した選手が一人いる。

 

落合だ。

 

その理由は、200勝していなくとも、2000本安打していなくとも

球界に名を残すべきいい選手はたくさんいた。からだそうだ。

 

これに野村は

「名球会の存在理由は球界や社会に対する恩返しと献身だ。落合はいつも悪しき慣習を残すな」。

 

ちなみに落合は選手時代、選手会も脱会している。

 

選手会は、個人契約の野球界の中で、選手の地位向上や

待遇改善を目的としたいわば労働組合のようなものだ。

 

その選手会が長年の交渉の末、獲得したFA制度を

脱会していた落合はいの一番にその権利を行使して巨人入りしている。

言っていることとやっていることが一致しない。

 

投手より敷居が低い打者の名球会入り条件だが

打者の中にもそのタイプ、役割、ポジション、などで

達成しやすい、しにくいがある。

 

前置きが長くなったが、次回説明しよう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP