火曜日のつづき。
そして古田も2000本安打を達成するに不利な条件が3つあった。
古田の不利な条件は右打者ということと大学→社会人を経由していることは宮本と同じ。
大学→社会人経由の名球会入りは古田が初めてだ。
3つめは
宮本がつなぎの役目を強いられた事だったことに対して
古田はキャッチャーだったということ。
キャッチャーは自分のことに集中できないポジションなのだ。
ピッチャーのことを考え、ピッチャー、一人一人の性格まで配慮する。
試合の展開、相手打者について、といったことを守備についていない時間も考え、
戦略を立案していく。
自分のバッティングについて考えられる時間が他のポジションの選手に比べ、
極端に少なくなってしまう。
チームの勝利が優先されるのでおのずと自分が打つことより
相手に点をやらないことに神経は移ってしまうのだ。
そしてキャッチャーは、
相手バッターのバットが目の前にあり、そこでフルスイングされる危険と
ピッチャーからの全ての球を受ける機会があること、
さらにはクロスプレーには体当たりされることから
怪我が尽きないポジションだ。
右肩からの腱は損傷し、右手の指2本が脱臼、骨折し、
手術を要し、今は、まっすぐ伸びなかったり、曲がりきらないそうだ。
座ったり立ったりを繰り返す下半身も、きっとダメージが大きいだろう。
古田は足が遅かったので、内野安打がなく、
ヒットを積み重ねるには外野まで飛ばす必要があったこともある。
ただ、足が遅いということはその選手の能力なので不利な条件には数えられないが。
このようにヤクルト黄金時代を支えた二人は
2000本安打、名球会入りを達成するには不利だった。
では、どういう選手が有利か。
それを展開していこう。