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見逃されがちなワンプレーが勝敗に影響を与える

10/15のソフトバンクと日ハムの試合でのワンシーンを取り上げる。

ソフトバンクが長谷川のホームランで1点リードした3回、本多が盗塁を敢行、

これを日ハムはキャッチャー大野がワンバウンド送球し、ショートは後逸、本多は3塁まで進んだ。

 

野球は、ミス合戦の競技だ。野球に限らず、スポーツはそういうものだが、

ワンプレーずつ間があり、一瞬一瞬の積み重ねが色濃い野球は特にこの傾向が強い。

 

野球はすべての試合がミスが多い方、大きい方が敗けることになる。

野村克也が言った

「勝ちに不思議な勝あり。負けに不思議な負けなし。」

とはまさにこういうことだ。

 

ホームランやヒットは打者のファインプレー、三振はピッチャーのファインプレー、

ダイビングキャッチは守る野手のファインプレー、バント失敗は打者のミス。

などと捉えがちだが、ホームランやヒットを打たれるような配球、投球をしたピッチャーのミス、

三振するように振ってしまった打者のミス、ダイビングキャッチされる可能性があるところに

打つという選択をした打者のミス、バントをさせなかったバッテリーのファインプレーという

逆の見方もできる。

 

プレーの選択をミスしたがためにうまくいかないという見方が出来、

これの積み重ねで勝敗が決まってくる。

ミスの多さ、大小の積み重ねで勝敗が決まってくる。

 

この時の本多の盗塁に対して、ピッチャーがほとんどモーションを盗まれた状態だった。

キャッチャーはまず刺せないだろうと感じながら送球した。

 

こういうときは一か八かのギリギリのプレーとなる。

キャッチャーは速いモーションで無茶な投げ方でも放ろうとする。

この時、コントロールが正確にならない可能性があるので

気を付けることは、絶対に球を浮かさないこととなる。

ベースカバーの野手の頭を越えるような送球だけはしない。

低い球を投げてワンバウンドでもしょうがないから、最悪、野手が止められるところに投げる。

あとは、ランナーが走塁に失敗し、つまずいたりスライディングを失敗したり、

オーバーランしてしまったりして殺すチャンスに期待する。

 

だからワンバウンドで投げたキャッチャーが選択したプレーに大きな間違いはない。

ところが、ショートはその送球を後ろに逸らしてしまった。

これが大きなミスだった。

 

日ハムのショート中島はタッチしに行ってしまった。

内野手ならタイミングでアウトかセーフかはわかっている。

刺せる可能性が低いこのタイミングで中島まで一か八かのキャッチングを選択し、

ハーフバウンドで捕ってタッチしようとしてしまったのだ。

 

このプレーの選択により、中島はキャッチできず、外野へ球は転がり、本多は労せず

3塁へと到達した。

 

間に合わないのだから止めなければいけない。

これがベースの上に球が来ていれば、タッチの選択もあるかもしれないが、

送球は逸れていた。

これは中島のミスであり、ボーンヘッドだ。

では、どうすれば良かったか。

さらに明日深堀りして、野球の真髄へと進もう。

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