昨日、クライマックスシリーズの日ハム―ソフトバンクでのワンプレーについて言及した。
昨日の内容はコチラ 見逃されがちなワンプレーが勝敗に影響を与える
1点を先制したソフトバンクが、3回本多の盗塁を敢行、これに対して日ハムは
2塁に送球した球が外野へ抜け、本多が3塁まで到達したというシーンだ。
そしてこの後、柳田のタイムリーが飛び出した。
2塁にとどめておけば、バッテリーの攻めも変わり、失点しなかったかもしれない。
一方で
2塁にとどめておき、失点しなかったからと言って勝ててはいなかったかもしれない。
したがい、そのプレーのせいで負けたとは言い切れはしない。
しかし、致命傷だった可能性もある。
そして記録に残らず、取り上げられず、忘れられていく。
ひとつひとつのプレーが勝敗に影響する。
ひとつのプレーが次のプレーの選択に影響を与える。
この時は中島のプレーの選択が、バッテリーの攻めへ影響したかもしれない。
また、大きなミスがその後のチームの戦略に影響をあたえる。
中島のプレーは大きくは触れられないが、タイムリーエラーの戦犯級といえる。
3塁までランナーが行ったことでピッチャーはがっくりくる。
さっきまで1塁だったのがあっという間に3塁だ。
このショックがピッチャーの心理に影響を与え、投球が変わってしまう。
先の塁を献上し、1点が入ることで展開がかわり、採用する作戦が変わり、点差が開くことになる。
そうなるともう打つ手が狭められ、確率の低い戦法をとらざるをえなくなり、
敗戦へと向かうことになる。
2塁にとどめておけば失点せず、展開変わり、後半に僅差となり勝っていたかもしれない。
野球は、ひとつの塁を奪うか阻止するかの連続であり、相手にホームを踏ませない、
自チームが相手より一回多く、ホームを踏むという競技だ。
ワンプレーをおろそかにすると、それが致命傷になり、取り戻せなくなるということだ。
ところで、この時のキャッチャーの送球は低い球を選択した。
これについての技術の話があるので明日へつなげたい。