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見逃されがちなワンプレーが勝敗に影響を与えるⅣ

前回は、ベースカバーに入った野手が手の届く範囲であればダイレクト送球であろうと

ゴロになってしまったものであろうと、ショートバウンドであろうとハーフバウンドであろうと

捕逸するのは捕球する側の責任だという話をした。

その内容はコチラ⇒見逃されがちなワンプレーが勝敗に影響を与えるⅢ

 

このうち、ハーフバウンドの捕り方について今日は考察する。

 

内野手のゴロの処理について考察してみると、ゴロの捕球は上がりきって落ちてくるものか、

地面に着いてすぐの上がりっパナが、捕りやすい。

 

したがい、ゴロを処理するときは、このバウンドになるよう足を運ぶ。

そしてその逆で捕りづらく、エラーになりやすいのがハーフバウンドだ。

 

このエラーは、打球が来た瞬間、速い打球だと感じ、身構えた。

すると、足がそろってしまったのだ。

足が揃うと体が硬くなり、次の一歩が出なくなる。そこから動けなくなるのだ。

 

フットワークが使えない状態で自分のところに到達した打球が、ハーフバウンドになる。

バウンドが上がり途中の難しいタイミング。

もうちょっと上にあがってくると思った打球が思ってるより上がってこなく、グラブの下を通る。

こういう時は、グラブを前に出して、無理やりにでもショートバウンドにして捕ると

グラブに入ってくれる。

 

両手で正面で捕ろうと大事に行くと、難しいバウンドになることがよくある。

広島・田中はこの傾向があるようで、

両手、正面にこだわっているのか難しい捕り方をするケースを目にする。

両手、正面にこだわらず片手、半身で捕ればリラックスして脚も使え、ボールの方から入ってきてくれる。

 

一方、正面の強烈な打球に対して、

一度腰を落とし、フットワークを使う姿勢をとり、下から打球を見る。

捕球はハーフバウンドで捕っているが、フットワークと下から見ることで打球に対応する。

最後は、体を半身にして横からその軌道を見ているため難しいバウンドもさばくことができる。

 

正面のゴロに対して一度右に動き、横からその軌道をつかむという基本と同じ状態にする。

この捕り方を引っ張って引っ張って捕る(引っ張る=時間をかける、伸ばす)と表現する。

半身に構え、左腕の可動域を広くとるのだ。

半身に構えれば、左手に、はめたグラブが自分の体の前にも後ろにももっていくことができる。

正面だと自分の体の後ろにはグラブが行かない。

可動域がせいぜいが腕の長さだけだ。

半身の場合は自分の腕の長さ分、前へも後ろへも伸ばせる。

可動域が2倍になるのだ。

これにより、打球を捕る位置を前でも後でも選択することができ、さらに

捕る位置がそれだけ選択できるということで、打球を長く見ることができ、判断に余裕ができる。

これを粘って粘って、引っ張って引っ張って捕るという。

強い打球でハーフバウンドはこうして捕る。

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