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正面の強烈なゴロに対する内野手の大事な動き

内野ゴロに対する基本の動きを説明したことがある。

それはコチラ 2016-11-3

右利きが守る内野は、正面のゴロに対し、軌道が良く見えることと送球へスムーズに

ステップできることから、一度、打球の軌道に対して右に少し移動し、右斜めの位置から打球を見て

そこから正面に入るようにする。

 

ただ、速い打球の場合は、一度右へ移動し右斜めから打球を見ている暇はない。

この場合は、斜めから見ることより重要なひとつの動きがある。

 

それは、芯をくった打球が自分のところに飛んできた瞬間、一度下に腰をぐっと落とすこと。

強い打球は、右斜めから打球を見て距離感をとる時間の余裕がないかわりに、

前に出ながらバウンドを合わせる必要がない。

 

ゴロをさばく際、前に出ろとよく言われるのは

打者の1塁到達より早く、1塁手に送球しなければならないからということが最も大きな理由。

これを間に合わせるために前へ出て、脚を動かすことでリズムをつくり捕球しやすく、

送球しやすい体勢をつくるためだ。

間に合わせる必要がなければ、前に出る必要はない。

後ろに下がって打球が止まってから拾えばいいし、

そんなことせずとも全員外野手で事足りるという理屈になる。

 

強い打球は、打球の方から内野手のところに早く到達してくれるので前に出る必要がなく、

待って捕ることができるのだ。

 

そして強い打球は、待って捕っても間に合い、

さらにゴロを捕球できなく落球したとして、拾い上げてからでも1塁アウトが

間に合う可能性が残る。

 

そのためにも、腰を落とし打球に対応するのだ。

強い打球が来た!と思った瞬間、グラブを地面につかせるようなイメージがよい。

 

待って捕ることができれば、あとはバウンドを合わせるだけとなる。

バウンドを合わせるには、足を使うことになる。

 

よく「下から打球を見ろ」と表現することがあるが、一旦、腰を落とすと、これが可能となる。

下から打球見るとは、

グラブが下から上に動くこと、

体の動きが低い位置から打球に対して上がっていくことを指す。

 

打球に対して上から下へグラブを動かすと反応が遅くなり、打球が抜けて行ったり

トンネルという無様な守備になる。

 

下から上への動きがボールに対応がしやすく、

たとえグラブに収まらなくとも素早くはじいたゴロを拾ったり、つかむことで送球することが可能となる。

そして、一旦、腰を落とすと、

下から上への動きを可能とするフットワークを軽くできる。

さらに捕球→送球がスムーズに進むためにも軽くしておく。

さらに明日へ。

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