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映像確認。正面の強烈なゴロに対する内野手

正面の強烈なゴロの対処法を昨日記した。コチラ 2016-11-7

それは、

腰を落とし、いらっしゃいと構え、打球を下から見る意識で膝を使い、待つ。

下から見る意識とは、ゴロ捕る行為は、下から上への動きが基本だから。

基本というより絶対だ。

上から下への動きより下から上の動きの方が、スムーズで速く対応できるから。

 

強い打球が来そうだというのは

相手打者のスイングや自チームのピッチャーの力量、持ち球、攻め方、といったものを

勘案すれば、経験や本能でそれを察知するものだ。

守る野手というのは、全ての相手打者に対して、これらを総合で判断して準備する。

 

そしてバウンドを合わせるわけだが、

合わせるとは捕りやすいバウンドになるところに体を持っていくということ。

 

捕りやすいのは、ボールが落ちてくるときか上がりっパナ(ショートバウンド)だ。

落ちてくる打球は軌道がわかりやすく、

上がりっパナはグラブを置けば勝手に打球が入ってくれる。

 

サッカーでもトラップするときは(自分に向かってきたパスを止める時)、

落ちてくるときかショートバウンドで止めようとする。

 

テニスでも落ちてくるときかショートバウンドで打つことが多い。

ゴロを捕るのも、トラップするのも、テニスで打ち返すのも

上がり途中の膝や腰の位置で上へ向かっているバウンドを処理するのは難しいとされている。

いわゆるハーフバウンドというやつだ。

 

「エアケー」と言われる錦織の空中でのショットも

上がり途中の球を打つために、ハーフバウンドとなってしまった相手ショットを

自分のスイング軌道の打ちたいところにボールを持っていき、強く打ち返したいために

跳んでいる。

「ライジングショット」と呼ばれた伊達の必殺ショットも

ハーフバウンドの難しい球をあえて打つことで、

相手の思惑を外し、タイミングをズラす意図があったと言う。

 

強い打球に、集中して身構えておき、

いざ強い打球が飛んできたら一度下に腰をぐっと落とし、フットワークを軽くしておく。

打球が落ちてくるときか上がりっパナで捕るようにバウンドを合わせる。

これで距離感がとりづらい正面の強い打球に対応する。

この松井の守備は、強い打球に対して一度、腰を落とし、下から打球を見る体勢をとった。

半身で構え、フットワークを使えるようにした。

自分に到達した速い打球は、ハーフバウンドになってしまったが、

低い姿勢で下から見ること、半身なこと、フットワークが使えることで

この難しいバウンドにも慌てることなく、粘ってしっかり捕ることができた。

 

一方、田中の守備は

脚が止まってしまって、難しいバウンド=ハーフバウンドで捕ることになってしまった。

脚は揃ってしまったら、もう動かない。

腰をかがめ体で止める姿勢で防いだが、

本来は、脚を動かせる状態にしておき、フットワークで、もう一歩前に足を出し、

グラブを片手で伸ばせば、ショートバウンドで捕りやすくなる。

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