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盗塁の技術は3要素 それぞれを分析 もっともはやい盗塁法とは

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山田が盗塁について

リードやスタートの仕方、フォーム、重心の位置、どこからスピードを上げるか-

といったことを細分化してそれぞれを分析して技術を高めている。

という話を聞き、この場で提言してきた科学分析による盗塁技術向上を

実践する選手がいたことを紹介したのが、先日の日曜日。

 

昨日は、この山田の取組は、陸上100mの選手と

同様のことを行っているとして過去にこの場で記載したことを

振り返ってみた。

 

本日は、盗塁の細分化した技術について

過去にこの場で記したことを振り返る。

 

2015年5月~10月に渡り、不定期で連載した内容だ。

 

それでは。

 

盗塁のスペシャリストに言わせるところの

3つの盗塁の技術。

 

1つ目にスタート。2つ目に走力。3つ目にスライディング。

 

そこでまず

1つ目のスタート。

 

リードを含めたスタートが最も大事とされている。

 

このスタートに失敗した瞬間、走ることをやめる。

逆に投手のモーションを盗んで、絶好のスタートを切った瞬間

十中八九成功となる。

 

これには日ごろから、どのくらいのリードをとるか、

相手投手を研究し、どんなくせがあるか、などを反復する必要がある。

 

アンツーカーから完全に足が出てリードをとる選手、

右足だけ出る選手など。

この自分のリードをとり、次は構えと意識。

 

一歩目が切りやすい構えを追究し、

かつ、いつでも戻ることができることも加える。

はたまた、戻ることはリスクをかけてさほど重要視せず

ギャンブル的に一歩目を切りやすいことに重点を置くか。

2塁へ意識を置くか、戻る方にするか。

 

ソフトバンク・本多はアンツーカーから完全に両足が出て

意識は2塁に行く方に置いているそうだ。

 

これにより、スタートのタイミングに敏感にならずに

ピッチャーがホームに投げるというのがわかってから

走り出しても成功すると言っている。

 

2つ目の走力。

 

プロの盗塁数が多い選手は2盗の場合、11歩か12歩で走る。

 

私が子供の頃、盗塁王は松本だった。

”青い稲妻”・松本は11歩。

 

それから、パリーグには世界の盗塁王・福本がまだ現役でいた。

福本は12歩。

 

イチロー11歩、鈴木尚11歩。

松井、赤星、本多、大島、聖沢、西川は12歩。

体が小さいにもかかわらず荻野は11歩で走る。

 

10歩の場合もある。

外国人などは最後ヘッドスライディングする場合は

10歩の選手もいる。

 

この11歩や12歩が自分に合う形、最短になるようまとめていくことになる。

歩数を、できれば少なくしたいところだが、それより

塁間を最も短い時間で移動するにはを考える。

 

だから

大股で11歩にするより、歩数を増やして12歩でスピードが出ることを

選択することもあるのだ。

 

また、1つ目の要素、スタートと3つ目の要素、スライディングとの

兼ね合いもある。

 

スライディングについては次回以降にするので

スタートとの兼ね合いとは、つまり、リードの独自の取り方との

兼ね合いだ。

 

スタートにもそれぞれのスタイルがある。

 

本多のように完全に芝生まで出るスタイルや、片足だけのスタイル。

松井のようにリードをあまりとらないスタイル。

 

これは、

その選手にとってスタートが切りやすかったり、牽制に刺されにくい

リードだ。

 

リードをあまりとらず、

いつでも戻れるようにして、牽制をあまり気にしない。

その分、走力でスピードに乗って盗塁をするタイプなど

いろいろなタイプがある。

 

これにより塁間の歩数も多くなったり、少なくなったりするわけだ。

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