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先日、WBCでの菊池のスーパープレーについて記した。
それはコチラ⇒2017-12-8 バックハンドのグラブトス 菊池のグラブトスは持ち替えている
この時の菊池のグラブトスはグラブの中でボールを持ち替えているようにも見える。
トスするにいい状態のグラブポジションへとボールを移動させているようなのだ。
グラブの先で捕球したこの打球を、トスするための位置へ移動させるというのは
自分の感覚で、この位置というのがあるので、そこへ移動させないと的確なプレーにつながらないから。
それは一度グラブの真ん中へだったり網に引っ掛けるようにだったり、それは人それぞれの感覚による。
この時の捕球はグラブの先であり、ギリギリなのでこれを持ち替える。
それも時間がないので、そのためだけに時間を使ってはいられない。
そこでトスするために腕を振る動作と一緒にグラブの中で移動させてやるわけだ。
抜けていればチームが窮地に陥る場面だっただけに、このワンプレーだけで涙さえ誘う。
自分の特徴をみんなが期待する場面で見事に発揮する。まさにプロのプロたるプレー。
試合全体を観察していないとその感動はないとはいえ、このワンプレーだけでも見る価値がある。
キューバ戦でも菊池は初回にゲッツー獲得の好プレーを見せている。
ひとつもアウトを取れていない中、この緊張する立ち上がりで、これぞプロの魅せるプレーだった。
難しいバウンドの打球を下がりながら下から見ることで捕る。
引っ張って引っ張って、粘って粘って捕る捕り方。
これは正面で捕るとバウンドが難しくなるので半身にして距離をとることでキャッチングしやすくする。
菊池は、このWBC期間という短い間だけでもさすがのプレーを見せつけた。
菊池なら「アウトにしちまうかも」と期待させる。
また、菊池でダメならどうしようもないと味方にも思わせる信頼感。
これが一流の守備であり期待させ、ワクワクさせるプロ。
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