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トーナメント戦。
高校野球のような一発勝負では、一人の打者が力の劣るピッチャーから必ず打つとは限らず、
超高校級のピッチャーから打ってしまうこともある。
地方予選不振の中心打者が甲子園で爆発というケースがあるし、
地方予選でも公立高校のピッチャー相手に三振した打者が、
ベスト8以上のピッチャーから毎試合ヒットということもある。
それは、一発勝負という面が大きい。
ただ、長い目で見ると、確率は力の劣る投手相手に高打率、力のある投手には打率が下がる。
プロのようなリーグ戦で数か月続くシーズンでは、それが顕著に現れる。
高校野球も普段の練習試合から通じて2年数か月をトータルすれば、当然この傾向になる。
だから、あんなピッチャーが打てないのだから、
先へ行ったら、もっとすごいピッチャーが出てくるのだから、もう無理ということではなく、
たまたまだったり、タイミングが合わなかっただけとかでヒットになったり、
ならなかったりする。
だって金属バットを持ってるじゃない。
目をつむたって、止めたバットだってヒットになっちゃうんだ。
タイミングはとれるとか、軌道は追える、見えると打席で感じるピッチャーから
ノーヒットでも、打者は、やられた感はない。
たまたまヒットにならなかっただけよ。次は打てるから。悪くない。という感覚になる。
つまり、力でねじ伏せられたかどうかが精神にダメージとなり、
打席のプレッシャーや勝利への焦りへとなる。
すげーピッチャーだと感じてしまったり、打つのは難しいと感じてしまう精神性が
苦しくさせる。
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