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フォーム改造 打ち方の手入れより時間が必要Ⅲ

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最初は結果が出ないから欠点を消そうとする。

慣れてしまえば元の方がいいかもしれないという選手が多い。

 

バッターだけでなく、ピッチャーもそう。

腕を下げるピッチャーも実績が増せば徐々に戻していい場合がある。

腕を下げる選手に多いのは速いけどコントロールが悪いという人だ。

こういうピッチャーは、球速がもともとあるので

下げたところで威力は通用するわけ。でも、そういうやつは不器用だ。

横手からの投げ方が不器用。少しずつ戻してもよくなるだろう。経験があるから。

元巨人・斉藤はサイドスローで球界NO.1になったが、元々は上手投げのパワーピッチャーだった。

高卒ドラフト1位で才能は豊かだったのだ。

経験したのち、上手投げに戻しても活躍したに違いない。

今は、阪神・石崎もそうなりそうだ。

 

清原は、高卒の1年目のオープン戦で結果がでなかった。

記者の質問に「慣れれば打てますよ。」と答えた。

その通り、1年目のシーズン後半からは打ちまくり、

新人最多タイの本塁打31を記録し、高卒新人としてはプロ野球史上唯一の30本越えを記録した。

打率は自身キャリアの中で数少ない3割越えを記録し、

西武時代の打撃の師匠・土井正博の異名「18歳の四番打者」を引き継いだ。

 

井端は大学時代2部のころがあった。阿部も。

井端がプロで長く生き、バッティングで2000本まであと数十本というところまでの選手になると

予想しただろうか。

大学時代は長く2部だった阿部もドラフトでは1位指名され、1年目から活躍している。

レベルが高くないところで野球をやっていても、慣れや経験で打てるようになってくるもの。

 

古田は高校時代、無名の公立校だった。同い年には同じ兵庫に池山がいた。

池山は高校代表でも4番を打つスターだ。かたや古田は無名公立校から立命館を一般受験し、

大学では日本代表までになるも、ドラフト指名なし。社会人を経由してやっとヤクルトに入団した。

ついにあの池山とチームメートになることで、肩を並べることとなる。

そして、野村監督からは「肩は1流、打撃は2流、リードは3流」「お前くらいの打球は箸でできる」

と酷評されながら、精進を重ねた結果、

すべての面で1流となり、実績では池山を上回った。

 

同じヤクルトの宮本は守備の人だった。

1流の守備があったから、使おうという気になり、出るからにはつなぎの役目を担い、

打線に貢献するよう練習を積んだ。

その練習の積み重ねと、慣れ、経験によりつなぎだけでなく2000安打を達成するまでに至った。

井端と共通するところだ。

 

これらの例はみんな慣れ、経験が大きいということ。

フォームの手入れより、結果が残る要因はそちらにある。

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