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「ピッチャーのテンポがいいから守りやすい」はウソⅡ

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昨日の、

「ピッチャーのテンポがいいから守りやすい」はウソという話のつづき。

その理由とは。

 

ピッチャーのテンポが良く、守りやすいということは、

バックというピッチャー以外の選手のリズムと合うということであり、

同じく、その空間に存在するピッチャー以外の選手の1人である、バッターにも

そのリズムが合ってしまうという理屈になってくる。

すると、バックが守りやすい同様に、バッターも打ちやすいということにもなりかねない。

 

次に、これが大事なのだが、野手は考えながら守りたいということがある。

1球、1球、ポジションを考え、どこに打球が来そうか、この場面での最適ポジションはどこか、

リスクをとっても守るべきポジションはどこか。

また、野手同士の意思疎通を確認し合い、カウントが変わるごとにポジションは変わり、

野手間の意思疎通も変わり得る。

ランナーの動きによっても変わるし

相手ベンチの動き、サインが出たっぽいなとか、打者の打席内での変化に気づいた時も守り方は変わる。

 

それなのにそんなに早く投げられたら考えられないよ、満足する守備ができないよと思う野手の方が

むしろ多い。

そんなに早く投げないでしっかり考えてポジション取りしていれば、あの打球も捕れたよ。

ランナーが出れば、さすがにテンポを早くはしないが。

 

テンポがいいので守りやすいと解説者、野手が言うが、野手の場合はほとんどが本心でない。

そう言っておくことで常識の範疇を出ず、ピッチャーに対する誉め言葉になるだけの、

リップサービス。

まして、年上のピッチャーだったりしたら、本人がいない所のカメラの前や記者の前で

テンポの早さを直してほしいなどと言えるわけがない。

これを野手が持ち出した場合にはリップサービスということだ。

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