毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

プロではかき消される掛け声 えっ?タッチ?どっち?

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

昨年の7月22日、横浜‐巨人戦の終盤でのプレー。

一死満塁で、ファーストゴロを一塁手の中井はゴロの捕球と

ファーストベースを足でかすめるのを同時で行った。

そして、バックホーム。

キャッチャー小林はホームフォースプレーののち、もう一度一塁へ転送した。

結果は、ホームフォースプレーのアウトひとつのみとなった。

 

これに、中井はゴロを捕ったと同時にファーストベース踏んだでしょと塁審にアピールしていた。

しかし、このアピールが通ると、ホームでタッチプレーをしていなので1点入ることとなる。

そして、獲得するアウトカウントはホームフォースプレーの時と同じひとつだけ。

 

失点なしでアウトひとつの二死満塁再開と、

1失点でアウトひとつの二死2,3塁再開では前者の方が巨人は得がある。

 

だから、本来の中井の、ゴロを捕りながらファーストベースを足でかすめてバックホームという

高度なプレーを認められるより審判の誤審で再開の方がよかったことになるわけで、

強いアピールは誰からも起こらなかった。

 

これを、小林が中井の高度なプレーに対して即座に理解し、タッチプレーに行っていれば

巨人はアピール、抗議という動きになっただろう。

 

中井だけが不満顔、しっくりこない、もうちょっとアピールしたい、

えーっと?俺はどうすれないいのかな?と所在ない状態だった。

 

このプレーは以前にも巨人がやったことをこの場に記した。

1塁手のロペス(当時は巨人だった)がベースを踏み、バックホーム、

しかし、キャッチャーの阿部は(まだ阿部がキャッチャー時代)タッチせず、1塁へ転送。

同じプレーだ。

 

前進守備のバックホーム体勢でホームゲッツーを狙う内野陣のうち、

ファーストとサードはベースに近いゴロが来たとき、

ベースタッチをしてからホームへ投げる場合がある。

この場合、タッチプレーになるので処理したサードかファースト、

そして周りの内野陣やベンチは、キャッチャーに「タッチ!」の掛け声を発するのだ。

野球チームに入り、内野を守る人間ならだれしも入団して早い段階で、このプレーは練習する。

いわば基礎の基礎というプレーになる。

 

このロペス-阿部の時は、

プロの試合で掛け声がかき消されたことと

打球が1塁線ぎりぎりでロペスが後ろ向きでベースを踏んだことと

走者と重なり見えづらかったことが招いたミスだった。

 

プロでなければ

掛け声だけで起こらなかったかもしれないこのミスも

プロでは声が通らない可能性があるということがわかったという発見だった。

 

これにより別の方法で「タッチ!」の指示を送る必要に迫られることになったのだ。

 

当時、すでにその方法は打ち合わせ、

二度のミスは起こさないと巨人は発表していた。

これがプロだけでなく

日本の野球のスタンダードのやり方になるかも知れない。

と当時はこの場に記した。

 

しかし、また同じプレーが繰り返された。

解決法はなんだったのか。

調査していこう。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP