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一見華やかに見えるだけの下手がやりたがるジャンピングスロー

以前、ジャンピングスローについて記した。

2019-11-5 ジャンピングスローは下手な奴がしたがる

ジャンピングスローは無駄が多い。

実は、地道に踏ん張ってのスローや捕ってすぐのスローの方がかかる時間は短い。

 

ジャンピングスローは華やかに見え、一生懸命やってのプレーだからそれでアウトにできなければ

仕方がないという印象を観る側に与える。

しかし、ジャンピングスローは無駄が多い。

 

踏ん張って投げれば強い球を投げられる。捕ってすぐのスローならいわずもがなすぐだ。

ジャンピングスローは動きが多くなるうえ、球は弱い。

 

例えば、ワンバンドスローというのは捕る側に捕りやすい球を投げていては時間がかかる。

捕る側に捕りやすい球というのは、投げ手の手前、つまり捕り手から遠いところで

バウンドする類のものだ。

捕る側に遠いところでバウンドすると地面との接触、摩擦で急激に球の勢いは衰える。

するとバウンドは山なりとなり、遅くなる。

そうではなく、アウトのしようと思えば、低く強い球を捕り手の近いところに

ショートバウンドで投げる方が勢いが弱まらず、早く到達する。

捕り手は捕りづらいが、アウトにするにはこちらがいい。

走者より早くアウトにできそうだと思えるプレーなのに捕り手から遠いところで

捕りやすくバウンドさせる送球をすると走者の脚が逆転してしまうということになる。

だから、早く到達する低く強い捕るには難しい送球で走者を殺すのだ。

ジャンピングスローではこれができない。

大型のショートが生まれにくいのはここに理由がある。

次回へ。

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