昨日、球筋を見切る視力はプロだから必ず高いとは限らず、
素人でもプロ以上の視力を持つ人はいるかもしれない、そして慣れれば、
技術が足りないので打ち返せはしないが、怖いとか、どうしようもないという感想は持たない
という話から打者が迷ったり、失敗を恐れたりするのは何が来るかわからないからだということを記した。
2019-12-9 真っ直ぐがストライクコースに来るとわかっているなら打てる
そして、
ここでカウントが密接に関わってくる。
イチローが3,055安打してリッキー・ヘンダーソンに並んだ打席では、
ワンストライクツーボールと打者有利のカウントから外角の球をストライク判定された。
「(4球目は)くそボール。だから最後の(カーブ)は振りたくないけど、振らなきゃしょうがなかった。」
「(4球目がボールなら)3ボール1ストライクで完全にこっちのペースになる。だけど、あの1球で向こう側(に有利)になりますから」
ツーストライクを取られたことで、ストライクに来る球は、どんな球種であろうと
手を出さなければ、三振で終わってしまう。
だから打者は一般的にどんな球種にも対応しようとする。いわゆる「広くとれ」だ。
これがツーストライクでなければ、打ちたくないカーブに手を出さなければいいだけなので
イチローの発言のように有利、不利、こっちペース、あっちペースということが生まれる。
審判の判断の正否でバッティングが変わり、内容が変わり、結果が変わり、勝敗が変わってくる。
ツーストライクを取られたら、昔は真っ直ぐに合わせて変化球をカットするという
考えがあった。
今では、真っすぐには振り遅れて、逆方向へファールにするというのは常識となった。
しかし、この心持ちがボール球にも手を出させる。つまり、見逃し三振だけは
避けようとして、カットしようとか、打たなきゃとして、ボール球を振るのだ。
ツーストライクからの打率というのは1割とかいう打者が多くなる。
だから、ツーストライクだろうと見逃がし三振OKで打てる球だけを待つという打ち方でも
打率は大して変わらないかもしれないし、むしろ長打が出る可能性が上がり、
成功確率は上がるかも。
もうひとつ古田の考えはツーストライク後、フォアボールを狙うそうだ。
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