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俺のセンスについて来い ハイセンス9人によるゲーム展開Ⅱ

ハイセンスな選手間では、その時のひらめきによって、

通常ではやらないプレー、あるいはベストタイミングのプレーを選択することがあり、

それを感じてもらい、ファインプレーへとつなげていくことができる。

こいつならこれくらいやってくれる。反応してくれる。

あいつならやってくるかもしれない。フォローしなきゃ。というものだ。

 

同じだけ、いや、それ以上に経験を積んだ選手でも、

その程度の感覚しか持ち合わせていないのかよって思う選手はいっぱいいる。

そういう中でゲームをしていても、ハイレベルなプレーが生まれない。

 

サッカーのように、流れのスポーツは味方のセンスが合うことが生命線となる。

相手の力量やセンスを感じ取り、ギリギリのプレーをしなければ、相手の裏をとったり、

相手より半歩前に出ることができない。

中田のキラーパスは、味方がそこに反応しなければ、どこに蹴ってんだよという

凡パスになってしまう。

だから、中田のレベルについて来られるハイセンスな受け手が欲しいわけだ。

それがうまく行かない場合は、中田はもどかしくなり、

いつも声を出し続けることを強いられ、こう動け、こうしろと怒鳴るように

指示することにならざるを得なくなる。

 

ワンプレーごとに間がある野球でも、記録に表れなかったり、

ムードを一気に変えるようなゲームの大きなポイントになるプレーは、

ハイセンスなファインプレーによることが多々ある。

 

ヤクルト黄金時代はそういう選手が多かったように思う。

古田、池山、飯田、宮本、土橋。

巨人がスターを集めて点で勝負していたのに対し、野村IDを実践し、データとひらめき

でチーム力を向上させ、金で野球を強くすることに対抗したという印象だ。

井端と荒木はセンスを感じ合えるからこそ、アライバとなりえた。

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