ロングヒッターである外国人選手や体が大きい日本人長距離砲は、
飛距離のある豪快弾を放つことで場内を湧かせる。本人も気持ちがいい。
だが、どんなに飛ばそうと、ギリギリ入ろうと、ホームランに変わりはない。
MLBの屈強な選手は下半身を鍛えないと聞く。
日本では、飛距離を生み出すために下半身を使いなさいと教えられる。
上半身が日本人よりはるかに大きく、強い、外国の選手たちは下半身を鍛えずしても
100メートルそこらのフェンスを越えるので、上半身の大きさを重視する。
これが、150メートル飛ばさなきゃホームランにならないのなら、
下半身も鍛えるよ、とのことだそうだ。
フェンスを越えればいいということだ。チームが勝つためにはそれでいい。
何もドラコンをやっているわけではない。
まして、逆方向に場外ホームランなど必要ない。
清原は、入団以来、右打ちがうまいという評判だった。
高校時代、清原の甲子園1号はライトへのものだ。
1年目の清原の右方向へのホームランを見て、落合は
「右打ちは俺よりうまい。インコースはまだまだだけどな。」
語っていた。
その清原は、およそホームランにはできないと思われる外角低めのボール球を
当てただけにようにして、ライトスタンドへ持って行ったことがあった。
東京ドームのライトスタンド看板へ当てたこともある。
右打者がライト看板へ当てるなど、日本人では恐らく清原だけだ。
ずっと右打ちがうまいとか、清原にしかできないバッティングと言われていた
ライトへのホームランだが、右打ちがうまいのではなく、
右にしか打てない打ち方だっただけだ。
ただ単にバットが遠回りしているだけなのだ。
バットが遠回りすれば遠心力が効くので、当たれば飛ぶ。
反面、インコースは打てない。
だから清原はベースから離れて立っていた。
他にもパワーのある外国人選手にもこの傾向が強く、腕が長いので外角の球に
届く。インコースが苦手となり、ベースから離れて立ち、振り回す。
これらが意味することは、遠くに飛ばして、ご満悦でもダメということだ。
詳しくは明日へ。
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